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恐怖の5分間

夫の仕事仲間のチュニジア人によばれて、ジェルバに発つ。
動けなかった5ヶ月を取り戻すかのように、今年の夏はあちこちに行けて嬉しい。

フランス語が通じるし、国内を旅行するより安くで行けるチュニジア、モロッコはフランス人お気に入りのバカンス地。
それだけに飛行機は取りにくく、やっと見つけたのはTransaviaという聞いたことのない航空会社の、朝6時40分オルリー発の便。5時までに空港に着く、ということは4時半に出なければならない、ということは目覚ましは3時45分!早朝というより深夜じゃない。

ローコストの飛行機は、座席指定(7,5ユーロ)が別料金。機内での飲み物・食べ物も有料(水が2,5ユーロ、サンドイッチ5ユーロ)だ。新幹線の中のように売りに来る。

ジェルバまで2時間半。間もなく着陸します、というアナウンスがあり、窓に額をくっつけて、どんどん近づいてくる地面を見ていた。
ドンという音がして車輪が地面に着いた、と思ったら、その地面が急速に遠ざかっていく。
機体は上昇して、海の上を飛び始めた。
車輪が地面に着いた、と思ったのは私の錯覚?でも夫も「何があったんだ?」、他の乗客もざわめいている。

仮定①:空港を間違えた。滑走路に足をつけた途端「おっと、ここじゃなかった」と慌てて離陸。
仮定②:ハイジャック。着陸寸前にテロリストが操縦席に押し入り、他の空港に行けと命令した。
仮定③:機械の故障で着陸できず、燃料がなくなるまで旋回して海の上に胴体着陸しようとしている。

アナウンスがないので、私のシナリオは次々悪いほうへ発展する。
一人置いてきた息子・・・こんなことになるなら、出る前に抱きしめてキスをしておくんだった・・・

もっとずっと長く感じたけど5分くらいしてアナウンスがあった。
「着地したときにバランスを崩したのですぐに離陸し、一回りして、再度着陸します。失礼いたしました」

乗客の中には、仮定①と思っていた人もいたが、②と③まで想像したのは私だけだったみたい。笑われそうだ。

飛行機を降りるとき、乗務員たちはことさら「何でもなかった」という表情で「ア・ビアント」などと言っていた。

Transaviaは、実はAIR FRANCE・KLMの子会社だ。
transavia.jpeg

本当に「何でもない」ことだったのか、それとも着陸時にバランスを崩すなんてパイロットとしてあるまじきことなのか、あるいはすぐに離陸するという機転で事なきを得たのか・・・私にはわかりませんが。
何回もTransaviaに乗っている友達は「聞いたことがない!」と驚いていた。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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