何もしない、頭は空っぽ・・・

友人一家はラマダンの真っ最中。回教徒が、夜明けから日没まで、食べない・飲まない・セックスをしない、つまりすべての快楽を絶って信仰の証をする一ヶ月だ。今年は8月11日から9月9日まで。
ラマダンをしている人たちの横で飲んだり食べたりできないので、私たちは、近くのバカンス村に行く。

フランス人が大好きなバカンス村。宿泊、3食、保育施設つきのパッケージで大抵は海の近く。
代表的なのは地中海クラブ、Club Medだ。80年代には出会いクラブとしても栄えたが、最近値段を上げていて、富裕層や成金のカップル、家族連れが多い。

FRAMやMAEVAはもっと大衆的なバカンス施設。チュニジアのSANGHOも同じくらいのカテゴリーで、1週間の滞在が4万円くらいだ。2週間滞在する人も少なくない。

SANGHOバカンス村の中。シンプルなバンガローが並んでいる。
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友達はコミュニケーションの会社をやっていて、SANGHOを日本に紹介したらどうだろう?と意見を聞かれている。
「うーん」と考え込んでしまう質問だ。
まず休みが少ないし、こんな風に「何もしない」滞在が日本人にうけるだろうか?

バカンス客たちの一日はこんな風だ:朝起きると、プールサイドや海辺のデッキチェアにバスタオルを置いて、一日過ごす場所を確保する。

空の色はスゴイ。
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朝食後、日焼け(止め)クリームを身体中に塗りまくると、寝転がって本を読んだり、おしゃべりしたり、時々子供を監視したりして、時間が過ぎていく。プールではアクア・ジムやウォーターポロ、海ではカヌーやモーターボートなどアクティヴィティもいろいろある。
女性たちは日焼けに専念している。しばらく仰向け、つぎにうつ伏せ、とバーベキューのように裏表焼く。日本女性が見たら自殺行為だ。彼女たちだって、日焼けが肌に悪い、しみや老化の原因になることはわかっているのにやめられないらしい。
時々、水に飛び込んで涼む。

お昼になると、水着の上にパレオを巻いたり、ショートパンツをはいてゾロゾロ大食堂にやってくる。
食事はすべてビュッフェ。各種サラダ、温かい料理も数種ある。太陽をいっぱい浴びて甘いトマト、水気の多いズッキーニ、ナス、パジョとよばれる小鯛に似た魚、鶏、羊・・・回教の国だから豚肉はない。料理は凝ったものはないけどそれなりに美味しい。
サラダ各種を目いっぱい盛った夫のお皿!
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みんなに公平に降り注ぐ太陽と、白い砂浜。“頭は空っぽ、何もしない”時間という贅沢のために、みんなお金を溜めてやってくる。
私はどうかというと、好きだ。お気に入りの水着と推理小説があれば一日海辺に寝転んでいる。頭の中にごちゃごちゃあったものが洗い流されるような感じ。空っぽのまんまでも困るけど。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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