といっても、パリを“脅かしている”のが中国人テロリストの疑いがあるというのでは全然ない。
中国漁船衝突事件はフランスのニュースでも伝えられた。領土権の問題かと思ったら、そうではないようだ。
読売新聞の社説によると(正確にはそれを引用しているWikipediaによると)「(中国が)尖閣問題で「政府は弱腰」との印象を与えれば、国内経済格差などへの不平や不満に“引火”し、中国国民の矛先が共産党指導部に向けられかねない」
日本を悪者にして反日感情を高めることで、自分(政府)たちに向けられる批難の矛先をかわしているというわけだ。
ってことは日本の領海にわざと漁船をウロウロさせていた・・・それって当たり屋じゃない。石原慎太郎知事のいうように「やくざがやってることと同じ」だ。

・・・ということを、昨日お昼を一緒にした日本人に教えてもらった。なるほど。
ニュースもYAHOOなどで簡単に報じられているのを読んで満足してしまうけど、彼のように色々探して読むと全貌が見えてくるわけだ。

一方フランスでは。
2週間くらい前から、突然、“パリでテロの危険が高まっている”と報じられて、空港や主要駅に警備の人数が倍増されている。先週14日は、「予告の電話があったため」エッフェル塔にいた見物客全員が退去させられた。オルトフ内務相は、
「テロの恐れは現実で、警戒を強化した」とひどく漠然とした声明を発表した。

evacuation.jpeg
photo:Francesoir

このテロ騒ぎ、実は、ロマ人送還問題、政治家と富豪の癒着(ベタンクール・ヴァルト事件)、年金改革問題などで、支持率を落としまくっているサルコジ政権が、批判の矛先を他へ向けようという魂胆。
でっち上げでエッフェル塔の見物客を退去したとは思わないけど、かなりオーバーに騒いで、「スーパー大統領サルコジが国民の安全を守ります!」とアッピールして、失点の数々を霞ませようというわけだ。
でもその魂胆は、ニュース解説者が何か言う前から見抜かれていて、ニュースサイトのフォーラムでは、
「エッフェル塔に爆弾?サルコジさんも想像力ないね。次はゴジラでも出したら?」などとからかわれる始末。

東でも西でも政治家は同じようなことをやっている。
TF1のニュースで“真実しか報道しません”みたいな顔をしたキャスターに言われると、つい信じたくなってしまうけど、額面通りには取れないってことですね。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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