秋の夜長。某有名女性誌の「スキンケアクリーム比べ」というのを熱心に読んでいた。
「皮膚と水分バランスが整い、透明感アップ・・・」
「肌に溶け込むような滑らかさ、優れた浸透力」
「ベタつかず、しなやかになった肌に思わずうっとり・・・」
なんだ、全然比べてないじゃん!
これじゃ全部いいってことで、何を買おうかと迷っている読者には何の助けにもならない。

フランスには、製品を片っ端から比較して、10点満点で点数をつける『Que choisir(何を選ぶか)』という雑誌がある。洗濯機、掃除機、プリンター、ケータイ電話、チョコレート、冷凍食品・・・何でもありで、容赦なくビシバシ斬るので、どのメーカーのどのモデルにしようかと迷っているときはとても便利だ。

この号は「保湿クリーム:あなたの健康が危険にさらされている」特集。買いそびれた。

Que_Choisir_Cosm_tique.jpg

でも考えてみれば、雑誌にとって、広告主と、これから広告主になるかもしれないメーカーは神様だから、ネガティブなことは書けないのね。
それだけに、岩本麻奈さんの『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』。まずタイトルが上手い、と感心して目次を見ると、
「40代ですが、いまから美しくなろうとしても手遅れですか?」
「日本人なら日本製のコスメを使うのがいいの?」
「化粧水を手でつけるのとコットンでつけるのと、どちらがいいの?」・・・
知りたかったけど、今まで誰も答えてくれなかったことが質問・答えの形で次から次へと53項目。答えを言っちゃうと営業妨害になるから言えないけど。
水の質が違うフランスと日本では洗顔法も違うという、私が20年かかって悟ったことも書かれていて、もっと早く言って欲しかった。

岩本麻奈さんは皮膚科医で美容コンサルタント、パリと東京を行ったり来たりしている。
ご覧の通り、説得力のある美しさ。
iwamotopetite.jpg

コンサルタントに飽き足らず、自ら基礎化粧品ブランド(マジエージュ)まで作ってしまった美の追求者だ。この本は4冊目の著書。
実は、ブランド名も挙げて「これはあまりお奨めしない」まで書いちゃうのかと思ったらさすがにそれはない。その理由は、十人十肌なので、どの製品がより優れているとは言えず、自分の肌に合ったケア製品と出会わなくてはいけないから。掃除機を選ぶのとはやっぱり違うのだ・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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