エルメス、セーヌを渡る

土曜日の夕暮れ。通りかかったセーヴル通りに尋常でない人だかり。ナンだナンだ?とよく見ると、HERMES!
初の左岸店が昨日オープンしたんでした。

パリで一番シックなデパート、ル・ボン・マルシェから3分、ホテル・リュテシア(幽霊が出るという噂が信じられるレトロな高級ホテル。ここのトイレは私の“行きつけ”)の隣、かってリュテシアのプールだった場所だ。左岸で一番リッチな立地条件といえる。
1935年に造られた1500?のスペースは、アールデコな内装で、2階、3階にプールを見下ろす回廊がある。プールの後、20年近くドロテ・ビスのブティックだった。70年代全盛だったこのブランドはズルズルと落ち目になり、98年にシンボルだった真っ赤なお店を閉める。
その後、セレクトショップにもなったけど、広すぎるスペース、高すぎる家賃のせいで長続きせず、エルメスが買う前は何が入っていたんだろう?記憶にない。

入り口の花屋の鮮やかな色がまず目を惹く。

hermesrg_petit.jpg

プールを埋め立てた(残念!)地階に、木のおうちがいくつも建っている。

hermes1_petit.jpg

バッグに革小物、スカーフやジュエリー、プレタもちゃんとあるけど、食器やバス用品など住空間オブジェに大きなスペースを割いている。
不景気のあおりが大きいこのジャンルに力を入れるのは“危険な賭け”という噂も。
店内には花屋のほか、本屋、ティーサロンもある(こんなコンセプトストア、なかったっけ?)

お店には人が溢れていた。ひやかしではなくて、買っている人-中にはオレンジの紙袋を2つも3つも下げている人までいて、さらにすぐ隣のメゾン・ド・ショコラでチョコレートも買ったりして、「優雅な週末のひと時」という光景が繰り広げられている。
お客たちは、ロシアやアラブの金持ちではなく、地元の住人だ。

不景気の時に強いのはHERMESとTATI、つまりピン・キリが売れて、中間ブランドが苦戦するといわれる。実際、エルメスは売り上げを前年度比4%伸ばしているとか。
セーヌを渡りプールに落ち着いたエルメス、“危険な賭け”に勝つだろうか?

HERMES
17 rue de Sèvres 75006


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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