ボルト入り脚の不思議

ある日曜日、夫はどこかへ出張していて、夜遊びした子供たちは熟睡しているので、一人で朝市に出かけた。
普段より重いものを持って歩いていたら、ボルトが入っている脚にギクッという-音はしなかったけど-感覚。
痛くはないけど“何かがズレた”感じで、つまりイヤな感じだ。
せっかく人並みに歩けるようになっていたのに、再び軽くびっこを引くようになってしまった。3ヶ月前に逆戻り。

数日経っても治らないので、レントゲンを撮りに行く。骨がどうかなっていて、また手術なんてことになったらイヤだ・・・と結構ドキドキした。
「骨は異常ないですけど、ボルトが3mmほど上がっているようです」
「!?ボルトって動くんですか?」
レントゲンの先生はそれには答えず「取ったらどうですか?」と、まるで包帯でも取るように言うのだ。

私は、形成外科の主治医にレントゲンを見せに行くことにした。
やっと予約が取れた10日後。
形成外科の先生はいつものように若いインターン2人をはべらせ、レントゲン写真を見てから、
「動くわけないじゃない」
「でも、レントゲンの・・・」
「ホラここ、ネジで2箇所も留めてるから動くはずはない」
なんだか、大工さんと話している気分になってきた。
“3mm上昇説”は、何かがズレた、という感覚に当てはまって納得していたんだけど。
この先生曰く、「重いものを持ったんで腱が炎症を起こしたんでしょう。骨はくっついてるから、邪魔なら取っちゃえば?」
「簡単に取れるんですか?」
先生は腕組みして「そんな簡単でもないんだが・・・」
ホラね。
「つまりネジに合うサイズのネジ回しがあるかどうかってこと」
「は?」
ますます、病院にいるより、BHVのブリコラージュ(日曜大工)売り場にいる気分になってくる。
「手術した病院で取るのが一番確かなんだけどな」
「あんな山奥まで行くんですか?!」電車で6時間くらいかかる。
先生はもう一度レントゲン写真をマジマジと見て、
「あ、このサイズなら僕、持ってる。ここでできますよ」
ちゃんと見てから言ってよ。
別に急いで取らなくてもいいというので、先に延ばすことにする。
1年に2度手術はいやだし、やっと物置にしまった松葉杖のお世話になるのもゴメンだ。

複雑な気持ちで、診察室を出てから、6ヶ月前は病院の正門からここまでが、果てしなく遠くしんどかったのを思い出す。途中2回くらい休んだっけ。これだけスタスタ歩けるようになったのを有難いと思わなくちゃ。


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
↑ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください


スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ