ロレアルの相続人、リリアンヌ・ベタンクールとその娘、フランソワーズ・メイヤー間の巨額の財産を巡る争い。
リリアンヌが、お友達のフランソワ=マリー・バニエ(写真家・アーティスト64歳)にお金や債権、島ひとつまで貢いだことを知った娘が、このお友達を「母が耄碌したのにつけこんだ」と訴えた。
母に法廷後見人をつけようとしたが却下され、娘は“耄碌”の証拠を掴もうと母の家に隠しマイク(1年間!)をつける。
事態を憂いていた母もこれには激怒し、娘を訴えると言い出し、その上隠しマイクの録音から現職政治家も絡んでいることがわかって、スキャンダルは夏以来“新聞連載小説”として愛読されていた。

88歳にしてまだ美しいリリアンヌ。使っているのはロレアルだけじゃないでしょ。

lilianne.jpg

一方娘は、誰に似たんだか・・・右は財産管理人のパトリス・ド・メストゥル

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それが1週間前、魔法の杖でも振られたように突然の仲直り。

娘は訴訟を取り下げ、その代わりフランソワ=マリー・バニエは5億ユーロ(約550億円)の生命保険(リリアンヌ・ベタンクールが死亡したとき受け取る)を放棄し、今後、一切大富豪夫人からお金をもらわないと約束。
それまでにもらった財産は、当初800万ユーロだったのが次々に発覚し、合計3億ユーロに達するそうだ。文句はないだろう。
それにしても、この人たち、ミリオン以下のお金の単位が存在するのを知っているんだろうか?
リリアンヌの財産管理会社社長だったパトリス・ド・メストゥルは首になり、娘、フランソワーズの夫ジャン=ピエールが後任となる。
つまり、娘の言い分が通った結末だけど、リリアンヌは「家族がまとまっていることは希望の源」、そしてこの紛争がロレアルのイメージも損なうと、解決を喜んでいる。
この突然の解決は、水面下で奔走していた双方の弁護士の功績が大きいそうだ。

フランソワーズは表向き「母リリアンヌのためを思って」だけど、言うまでもなく、自分が相続する遺産を守りたいが目的だ。母が人生の黄昏に、ほれ込んだ友達(愛人ですらない。バニエ氏はゲイだ)に財産の一部を貢いだっていいじゃない、と思った人は多いはず。
娘はこの争いに“勝った”けれど、支持率(?)を上げ、相変わらず凛としてエレガントなのは母リリアンヌのほうなのだ。
負けるが勝ち・・・


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コメント
こんにちは、初めてきますが

ちょっとお聞きになりたいことがあるんですけど、フランスで大学前教育の有名な女子高ってありますか?
Re: IBさま
女子・男子校は殆どなくなって、私立で残っているところがあるかもしれませんが、聞きませんね・・・バカロレア成功率が高い高校は、アンリⅣやルイ・ル・グランなど公立の共学の高校です。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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