パン屋やパティスリーの店先にクリスマスのビュッシュ(薪型ケーキ)が姿を消したかと思うと現れるのがギャレット・デ・ロワ(王様のギャレット)。
1月6日の公現祭-東方の3博士が、ベツレヘムで生まれた神の子イエスを訪問した記念日-に食べるお菓子。パイ生地の中にフランジパン(アーモンド入りカスタードクリーム)が入っている。

クッションのような形。王冠とセットになっている。

Galette_des_rois.jpg

イエスの誕生は12月25日、東方の博士たちがすぐ出発したとして、11日間かかったことになる。
東方のどの辺だかは知らないが、移動手段が駱駝だった(らしい)ことを考えると、結構早いスピードではない?

ギャレット・デ・ロワは、素朴で懐かしい味、でも味よりも食べ方が楽しい:人数分に切り分けて、一番若い人がテーブルの下に入り、「この一切れは誰々に」と分配を決める。割り当てられたパイの中にフェーヴ(ソラマメの意味。昔は陶器のソラマメだったが、今は小さなお人形やオブジェ)が入っていた人が王様か王妃様、それぞれ自分のパートナーを名指しできる。
この遊びは子供だけじゃなくて、大人まで「キャー!誰を指名しようかしら」などとはしゃぐのだ。

東方の博士や、聖母マリア、羊飼いなど、起源に忠実なフェーヴ
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人気漫画、ティートフのキャラ・フェーヴ。ハリー・ポッターなんかのもあるらしい。
titeuf-coffret-bois.jpg

コレクターも多い。いくつギャレットを食べたんだろう・・・?
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エリゼ宮でも巨大なギャレットが用意されるが(直径1.2m、重さ30kg)、フェーヴは入っていないし王冠もついていない。
フランスは王政を廃止して共和国になったから、サルコジ大統領が「あ、ぼくのギャレットにフェーヴが入ってたから、ぼく王様!王妃はカーラね」なんてタブーなのだ。

王様ごっこやフェーヴ集めが面白くて、1月中に数回ギャレットを食べる人も多いけど、ハタと躊躇させるのがそのお値段。小麦粉とバターと砂糖と卵が主材料で、つまり原価は大変安いのに、近所のパン屋で、4人用16ユーロ、6人用25ユーロ・・・ぼろ儲けである。その証拠に、ビュッシュとギャレットで、パン屋は年間売り上げの50%を達成するそうだ。

さて明日は有名から普通パティスリーのギャレット比較をいたします。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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