7年間続いたエルメスのアート・ディレクターを昨年10月にやめたジャン=ポール・ゴルチエ。
「僕を名指してくれたジャン=ルイ・デュマはもういないし、自分のクリエーションに集中する時かな、と」

モントリオールで回顧展、Roche Bobois(家具・インテリアメーカー)、La Perla(ランジェリー・メーカー)、アルモドヴァールの作品とのコラボレーション・・・とゴルチエさんの2011年は早くも華々しい。

Roche Bobois(ロッシュ・ボボワ)の家具。何でもマリン・ストライプを着せちゃうの?家具になるとシックじゃない。
最初見たとき「エッ!?」だった。
roche-bobois-jean-paul-gaultier-collection.jpg

一方ラ・ペルラはゴルチエらしさ全開。
ジャン=ポール・ゴルチエ、ラ・ペルラ

彼の強烈イメージといえば、まさにバストがピンと突き出たコルセット。
看護婦さんだったおばあちゃんに育てられたゴルチエは、小さいころからキャバレーの世界に魅せられる(つまりおばあちゃんがキャバレーや映画が好きだった)。
8歳のときに授業中に絵を描いてところ先生に見つかり、罰として背中に絵を貼り付けられる。フォリー・ベルジェールのストリッパーの絵だったというから、その時の先生の顔が見たかった。
「僕の頭の中は、ムーラン・ルージュのロラ・モンテスやナナのシーンで一杯だった。キャバレーの衣装は虚構の世界の中で煌く宝石だ」
1981年のミュージカル『Nine』に触発されて、ゴルチエはコルセットを作り始める。リタ・ミツコ、マドンナ、ミレーヌ・ファルメール、レディGagaも彼のコルセットのファン。
「僕が一番最初に作ったドレスは、全身、紐で締めるデザインで、脱ぎ着に2時間かかった。着ている間は食べるのはもちろん、飲むこともできない。おばあちゃんはコルセットのことを色々話してくれたけど、例えば紐を締め上げるとき息を止めるために、お酢を飲んでいたんだって」

小さい男の子にストリッパーやコルセットの話を綿々と話して聞かせるおばあちゃん・・・その子が長じてただの変態になるか、天才デザイナーになるか、きわどいとこだけどね。


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コメント
いつも楽しく拝見しております。

最後の、
>その子が長じてただの変態になるか、天才デザイナーになるか、きわどいとこだけどね。

に、思わず笑ってしまいました!
これからも楽しいお話、楽しみにしています。
Re: Megumiさま
いつも読んでいただいてありがとうございます。
子供の頃の体験って大きいんだな、と。うちの子達はもう大きいんで、今更ですけど・・・
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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