ラジオ局、France Inter(フランス・アンテール)が被災地の家族に電話してインタビューしていた。
「私たちは日本人の冷静さと強靭さに驚き続けている。どうしてそんなに落ち着いていられるのか?」という質問に初老の主婦が、
「すごい災難があっても、いつも通りの日常を続けていかなければならない、という思いがある。ただ、いつも通りにしようとするあまり、事態の重大さがわからなくなる危険がある」というようなことを言っていた。とても深い分析だ。

フランス国立科学研究所の代表として長く日本に暮らしたジャン=マリー・ブイソーという社会学者は、
「日本人は危険の中で生きている。つまり日本に生きることが危険なのだ。
今、私たちが目の当たりにしている災害や、1995年の大地震ばかりでなく、規則的に襲う台風、大雪、豪雨、そして日常的にある地震・・・2009年に日本は1631の地震を体験している。
これらの危険は、日本人の思考に影響を与えている。“自分たちは、動き続ける、脆い、予想のつかない世界に生きている”と心の奥底で思っている。“明日は別の日だ。何が起こるかわからない”・・・だから彼らは今を楽むことを知っている」

この思考は文学やアートにも現れていて「だから、今回の地震や津波の映像を見て、既視感がある」と言い、北斎の浮世絵や、『日本沈没』、かわぐちかいじの漫画『太陽の黙示録』まで例に出していた。

そんな風に考えたことはなかった・・・

北斎の『神奈川沖浪裏』。今見るとドキッとする。
hokusai.jpg

しかし・・・。食料不足、寒さ、疲労などで苦しんでいる被災地の人たちにしてみれば「そんなものを読んで感心しているより、何か送って欲しい」といいたくなるだろう。ごもっともだ。

読者の方からのお便りにもあったように、私たちにもできること、送れるものがある。
在住者の方たち、在住者の夫・妻・恋人・友達の方たち、フランス赤十字(Croix Rouge)が日本への寄付金を募っています。このページをご覧ください。


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コメント
《全てのお店は閉まっています、信号もありません。
でもね、ちゃんとお互い助け合って順番を譲ってあげたりしています、だから変な事故とか争いがありません。
みんなスゴイです!

戦後、俺たちのじいちゃんやばぁちゃんは日本を復活させた。世界には奇跡と言われた日本の復興。

必ず復興します!日本をナメるな!東北をナメるな!》

宮城県出身のお笑い芸人・伊達みきおさんのブログにありました。

私は東京在住です。
「天罰だ」なんて言うビックリ都知事も居りますが、皆、微力ながらも復興を支援し、そして、今まで通りの生活を心がけています。

心配は尽きないし、もどかしさも募られると思いますが、お身体に気を付け下さいね。
いつも、楽しく、読ませて頂いています。
今回の震災で、海外に住む日本人の方達にしかできないことがあります。そちらでは、数少ない、日本語を読み、聞き、理解できる人として、できるだけ、正確に、日本の現状の情報を集め(離れていてもインターネットがあれば出来るはず)、フランスの方々に伝えることをして下さい。こちらの報道も混乱しているところがありますが、少なくとも、日本全体が揺れている、日本人全体が、放射線感染している、わけではありません。いつも、誤解は、あると思いますが、こんな時こそ、是非宜しくお願い致します。
こんばんわ^^
中学2の14歳です^^

私も長谷川さんとまったく同じで
13歳の時にフランスに住もう!と決心しちゃいました!
もう、いますぐフランスにいきたくてやばいです笑

これからも更新がんばってください^^


Re: カジカさま
『お互い助け合って順番を譲ってあげたりしています、だから変な事故とか争いがありません』というのはすごいですね。こちらで日本人への評価は日に日に高まるばかりです。

石原知事の的外れな、被災地の方たちには非常に失礼な発言には唖然です。
それ相応に叩かれたんでしょうか?

カジカさんこそ、どうぞ気をつけて乗り切ってください。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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