800人いる原発作業員のうち、750人は避難して50人が第一原発の復旧作業に当たったそうだ。その後、作業員の数は180人に増えた。
この“決死隊”の人たちの情報はすごく少ない。仏新聞リベラシオンの特派員によると、名前も年齢も明らかにされていない。
いくら防護服を着ていたって、原発内の放射線濃度は、聞くのも恐ろしいくらい高いはず。国民だけでなく、世界を放射線被害から護ろうと、文字通り命がけで作業を続けている人たちだ。
彼らにも奥さんや子供がいて、生きた心地もしないに違いない。献身的な作業員の方たちのことがもっと伝えられていいと思う。

「この50人(今は180人)はどうやって選ばれたのか?」という質問をされるが、答えられない。
日本のニュースをあちこち探すとアメリカや中国メディアの報道として紹介されているだけ。それによると「志願者もいる」そうだが、じゃ志願しなかった人は?強制的?
「くじ引きとか?」とあるフランス人。
まさか・・・

フランスの場合は、「万が一の場合は、あなたの属するチームに行ってもらう」というような条項が契約書に書かれているそうだ。それに同意する代わり、他の作業員より遥かにいい給料が払われる。
日本でもそういうことになっているんだろうか?
あらゆる状況を想定して分厚い契約書を取り交わす欧米に比べて、日本の契約書は概して形式的だから、そういう条項が明記されているとは思えない・・・知っている方がいたらぜひ教えてほしい。

自制心、ストイックさ、尊厳、思いやり・・・災害下の日本人に対する感嘆は毎日繰り返し耳にする。感嘆に続いて、
「フランス人だったら、ヒステリー、奪い合い、エゴイズム、責任のなすり合い・・・日本人のような態度ができるはずがない」
(なんだ、自覚してたんだ)
しかしある社会学者に言わせると、このような災害に直面したとき、どの国民も、同じような行動・態度をとるという:泣いたり喚いたりしてもどうにもならない-ばかりか却って消耗する-ことに気づき、冷静になる。日ごろ忌み嫌っている隣人とも力を合わせて事態改善を図る・・・
この社会学者(名前は忘れた)の説が本当に根拠あるものなのか、「フランス人にもこうあってほしい」というメッセージなのか、ちょっと考えますが。

新聞の一面、週刊誌の表紙になり、大震災の“アイコン”になった写真。読売新聞/AFP
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写真で定評のあるリベラシオン誌に掲載
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3月16日の映像
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コメント
こんにちわ
当方も作業員の方々の情報を探していました。
で以下…http://blogs.yahoo.co.jp/hirano282828/62114790.html
転載・拡散希望と書かれています。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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