ナント、一家5人殺害事件

復活祭の3連休前、ロワール県のナントで、母親と4人の子供(20歳から13歳)が殺され、家の庭に埋められているのが発見された。家族はみんなこめかみに銃を2発撃たれ、殺されたのは3週間近く前。
父親グザヴィエ・デュポン デュ リゴネスは行方不明。

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間もなく、子供の学校や母親の職場に「急な転勤でオーストラリアに行くことになった」という手紙が送られていたことがわかり、計画的な殺人の雰囲気。
さらに、グザヴィエの愛人だったという女性が “事件を知って身の危険を感じた”と警察に通報。彼が相当の借金を抱えていて、1年前に5万ユーロを貸したことを打ち明ける。
グザヴィエ・デュポン デュ リゴネスは自称、旅行代理店経営。オフィスはなく、社員もなく“フランスあちこちの顧客周り”といって、月曜から金曜まで家を留守にしていた。
その間に愛人との二重生活を送っていた・・・ところがもう1人、グザヴィエと関わったらしき女性が行方不明になっていることがわかり、安否が心配されている。
グザヴィエは、亡父から譲り受けたライフルを持っていて、2月から射的場に現れて熱心に練習していたこと、最後に来たときは下の子供2人も連れてきていたことも判明。家族を撃った銃は、グザヴィエの銃と一致する。
さらに彼が、スコップや手押し車を購入していたことも証言された。

2人の愛人、虚構の仕事、借金・・・家族に隠し続けていた実態がバレそうになって一家を殺してしまう。小説のような事件。
妻や実の子供を殺してしまうのは背筋が寒くなるが、20年間、夫のウソに気づかなかった妻も想像を超える。
疑いは持っていたけど真実を知るのが怖かったのだろうか。子供たちも「父親の何をしているのかよくわからない」と言っていたそうだ。
捜査が進むうちに、“病院の研究者”と偽り通し、1993年にウソがばれたときに妻、子供、両親を殺したジャン=クロード・ロマンの事件に似てくる。一家を殺した後、パリの愛人宅にやってきたが、愛人は危険を感じて逃げ出した。
この事件はニコル・ガルシアがダニエル・オートゥイユ主演で映画化している(『Adversaire』日本未公開)。

グザヴィエ・デュポンはヨーロッパ中に捜査願いが出ている。写真で見る限り優しい感じで、イイ男の部類に入るかも。

“優しいパパ”と娘のアンヌ
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4月12日にアヴィニヨン近くの5つ星ホテルのスイートルームに泊まり、翌晩はFormula 1という安ホテルに泊まり、車を乗り捨て、その後の行方はわかっていない。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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