『手塚治虫のブッダ ―赤い砂漠よ!美しく―』の完成披露で、吉永小百合さんが、
「私は子供の頃から映画によって励まされ、感動させられ、今映画俳優として生きています。スポーツや音楽、映画などで被災した方を少しでも癒すことができたら・・・」と挨拶したことを読んだ。
中には椅子を蹴立てて出るような映画もあるけど、いい作品は、旅をさせてくれる、違った視点を与えてくれる、励まされる・・・と彼女の言葉に共感だ。

さてカンヌ映画祭が開幕。オープニングセレモニーの司会、メラニー・ローランは「映画はマジックです!」で挨拶の言葉を結んだ。
今回のカンヌで話題のひとつは、サルコジが大統領になるまでを描いた『La Conquête/征服』(グザヴィエ・デュランジェ監督)。
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これまでにも大統領を主人公にした作品はあった:1976年の『Les Œufs brouillés』(スクランブルエッグ)は、「庶民のうちに晩御飯を食べに行こう」と発案したジスカール・デスタンの話。
『Le Bon Plaisir』(気紛れ)は、ミッテランに隠し子があるという想定の小説の映画化。想定が現実であったことがわかるのはもっと後だ。
ミッテランの死後9年経って『Le Promeneur du Champ de Mars』が撮られた。
でも、現職大統領が、選挙に勝つまでの野心、右派内の抗争、陰の女を、すべて実名を使って描いた映画がこれが初めて。
テレビ局や役者の説得に時間がかかり、制作に4年半かかっている。テレビ局が難色を示したのは“テーマがタブー”だからではなく、現職大統領のことはジャーナリストに任せておけばよく、映画の出る幕じゃない、という理由だったとか。
それでも、サルコジのキャラや道のりには面白い映画になる要素が揃っている、という賛同者も多く、完成にこぎつける。
日本では考えられない話だ。そんな(タブーな)テーマを思いつく監督もいないし、菅首相が主人公の映画を観たいという人、いるだろうか。

予告編を観ると、サルコジ(ドゥニ・ポダリデス、舞台俳優)、シラク(ベルナール・ル コック)、ド・ヴィルパン(サミュエル・ラバルト、聞いたことのない俳優)は、外見だけでなく、話し方や挙動も本人たちに似るよう研究・練習したのが伺える。

サルコジは、この映画を観たくないと公言(まあ、そうだろう):
「この映画は絶対に観たくない。第一、私に関する記事は、満足したためしがないので、まず読まない。批判した記事は、不当だと感じるし、称賛した記事は不十分と感じるからだ」(ホッホー!よく言うね)
しかし「この映画がカンヌで上映されるのに、私が反対するとでも?創作の自由を尊重するのが、私の主義だ」
さらに、『La Conquête』が描いているのは、セシリアが、マダム・サルコジであった“前の時代”なので、カーラのためにもこの映画は観ない、と。
そのカーラ・ブルニは、映画祭の幕開け作品、ウッディ・アレンの『Minuit à Paris』(パリの真夜中)に出演している。

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4月にゴシップ雑誌Closerが『カーラ、妊娠!』の記事を出したが、それに対して否定も肯定もないまま。

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昨日、フランス2のニュースにゲストで現れたウッディ・アレンが、「カーラは今、素晴らしい時期を過ごしている」と発言し、わーっやっぱり!に傾きそうだ。
フランスでの封切りは『Minuit à Paris』5月12日、『La Conquête』5月18日


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コメント
前髪が気になります
いつも楽しく拝見してます。
フランス女性は、前髪が上手だなと思っています。
ソフィー・マルソー、カーラ・ブルーニーなど。
原子炉で来日した、原子力関係のトップのフランス人女性(具体的な名前がでてこず、お恥ずかしい)も、内容はいかんせよ、髪型などはいい感じでした。
Re: 前髪が気になります
かえる様、こんにちは

原発でサルコジと来日したのは、ナタリー・コシュースコ=モリゼという絶対覚えられない名前の、環境・開発・運輸大臣でした。
カンヌでは女優も男優も、わざと寝起きのクシャクシャ頭が多いです。直毛の日本人には難しいな、と。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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