日曜日以来、“IMFトップ、ドミニック・ストロス=カーン(DSK)強姦未遂で逮捕”はニュースの冒頭。今日の20時のTF1ニュースはNYの法廷を中継して30分延長、そればっかりだった。
そのDSKは保釈金100万ドル、保証金500万ドル、自費で24時間武装ボディガードをつけ、マンハッタンのマンションに留まる条件で保釈になった。
それ以前にIMF理事を辞職する手紙を書いている。

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photo:Reuters

フランスでの反応:アンケートによると「これは陰謀でDSKはまんまと嵌められた」という意見が58%。DSKの人気を浮き彫りにする結果だけど、じゃだれが仕掛けたかと言ったら、サルコジしかいないじゃない?
アメリカでも、サルコジ陰謀説を主張するジャーナリストがいるらしい。
一方、DSKを少しでも知る人は「やったに違いない」が多い。

フランス右派の反応:DSK は2012年大統領戦の社会党候補。候補者の人気投票でサルコジを凌いでトップだっただけに、右派にとってはこの事件は“ラッキー”だ。UMP(サルコジが党首だった政党)には、「でも早すぎた」という議員も。「これが選挙の3週間前だったら良かった。社会党は別の候補を立て直す時間がなかった」
「嘆き悲しんでいる」なんていう偽善的発言よりマシだけど、でもよく言うわね。

アメリカの反応:今まで名前も顔もあまり知られていなかったDSKが、新聞の一面を飾り一躍有名に。でも「貧しくか弱い移民の女性に性的暴力を振るった権力とお金のある男性」という“悪者”としてだ。
その上、ポランスキーという前例がある:1977年、13歳の少女に睡眠薬入りシャンパンを飲ませ関係を持ったかどで逮捕されたポランスキー。保釈金で自由の身になった隙に、フランスに逃亡した。フランスは国民(ポランスキーはフランス国籍を持っている)を外国に“引渡し”しない。アメリカ警察は、2009年、スイスのフェスティヴァルに赴いたポランスキーを逮捕するまでなんと32年間待つことになる。アメリカは性犯罪に厳しく、執念深いのだ。
DSKの保釈が月曜日に却下されたのは、この苦い前例があるから。

DSKの事件以来、リベラシオン誌の60%増を筆頭に、新聞はどれも売り上げを伸ばしている。
なぜこれほど興味を引くかと言うと、権力、お金、女、セックス・・・とテレビシリーズのテーマになる要素が全部詰まっているから?その上、事実は小説より奇なのだ。


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Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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