DSK「無罪」を主張、弱い“陰謀説”

6月6日、NY時間の朝9時半に法廷に出頭したドミニック・ストロス=カーン(DSK)は予想通り「Not guilty」と主張した。
法廷前には、NYのホテル従業員が集まり、DSKが奥さんのアンヌ・サンクレールに付き添われて現れると「Shame on you !」 と怒声を浴びせた。
さすがにやつれた顔のDSK、アンヌ・サンクレールは丁寧なブラッシングで覆っていたけど、円形脱毛症が隠せない。どんな状況でも夫を支える健気な女性だ。

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photo:Reuters

無罪を主張すると、保釈金で自由になることや刑期を交渉することができず、長い裁判が続くことになる。

DSKが逮捕されたとき、アメリカのジャーナリストの中にも「嵌められた」説が飛び交い、「サルコジが嵌めた、彼ならやりかねない」という意見が多かったとか。
ところが、サルコジにとってDSKは一番の脅威ではなかったらしい。その理由は、IMFの専務理事で、富豪の奥さん(父親が美術商で財を成した)を持つDSKは社会党の候補になりえない。
確かに、家賃、月35000ユーロ(約420万円)の家をムショ代わりにする人が、労働者の声を代表できるとは思えない。
600㎡のその家には、バスルーム4つ(そのひとつはジャクジーつき)、ジムルーム、ホーム・シネマまで備えているそうだ。

ムショ代わりのおうち。3週間で2回(弁護士とお医者)しか外出しなかった。

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photo:Reuters

じゃ誰が?というと、社会党の大統領候補として一気に支持率を上げた、前社会党第一書記のフランソワ・オロンドと現第一書記のマルティーヌ・オブリー。でも証拠もなく、うっかり何か書くと名誉毀損で訴えられかねないので、メディアも「一番得をしたのは・・・」で留まっている。

先日、みんなで晩御飯を食べているとき、
「もうひとつ“DSK自身が準備した陰謀”説がある」と友人。
なになに?
このスキャンダルで、IMF専務理事を辞職し(辞職しないと大統領候補になれない)、無罪を証明して、陰謀に嵌められた同情も得て、華々しく返り咲く・・・という筋書き。
さすがにこれは信憑性がなく、笑い話で終わったけど。

事件当時は、質問されたフランス人の60%以上が「陰謀だ」の意見だったけど、今アンケートをしたらパーセンテージは違ってくるはずだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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