バカロレアの試験問題、漏洩!

先週木曜日、哲学の試験から始まったバカロレア。全国4737の試験会場で、65万4000人の受験者。
最年少は12歳(モンプリエ)、最年長71歳(オルレアン)。

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photo;Reuters

例年のごとく、試験監督がピリピリするのが不正行為、つまりカンニング。そして事前の試験問題漏洩だ。
カンニングといっても、昔みたいに“エンピツ削りの中に紙を隠す”なんて可愛いものではないから、携帯電話はIphoneやブラックベリーだけでなくすべて禁止。

日本の大学受験問題ならともかく、すべて筆記式なので、携帯電話がどれほど役に立つのか疑問だ。
例えば哲学の問題は、
「人間は自分について幻想を抱かざるをえないか?」
「平等は自由を脅かすか?」
「芸術は科学より必要性がないか?」
から選んで論じるのだ(すべてに真っ青)。

バカロレア試験監督委員会(のような名前)のオジサンがテレビで、
「携帯電話で不正行為が可能かどうかわからないが、危険性があるので禁止」と言っていた。
つまり、最新テクノロジーを使わせたら若い子には敵わないのを、オジサン・オバサンもわかっているのだ。
不正行為がばれた場合は、5年間いかなる試験も受けられないという罰が待っている。

各科目の持ち時間は3時間だけど、1時間経過したら退出していい。
「1時間でできちゃった」という人と、「歯が立たない、ねばっても書けないものは書けない」という諦め組が退出し、ここで試験問題がメディアに漏れ、お昼ご飯の話題になる。

バカロレアは全国共通試験なので、試験問題は厳重にガードされ(どんな方法かは知りませんが)4737の試験会場に届けられる。
しかし、21日(火)の科学バカロレアの数学の問題ひとつが事前に漏れた。Jeuxvideo.comというゲームサイトのフォーラムに出た、というありそげな話。ネット上の情報収集に強い人が集まってそうじゃない?

教育相はさっき「試験自体は無効にせず(=受験者はもう一度試験をやり直さなくていい)、漏洩した問題だけ無効にする。漏洩の張本人を告訴する」というコミュニケを発表。やっぱり若いパソコンオタクには敵わない。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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