嘘の証言と陰謀説

ドミニック・ストロス=カーン事件が急転したのは“犠牲者”のハウスメイド、ナフィサトゥ・ディアロの証言が疑わしくなったからだ:最初の証言では、DSKに“強姦されたあと、すごいパニックで口も聞けずホテルの片隅で震えていた”はずだったが、実は直後にちゃんとほかの部屋のお掃除をしていたことが判明。
決定的なのは、翌日、マリファナ所持でムショ入りしている友達に電話し、「(この件で)どんな利益が得られるか」を相談していること。この友達は、今日のニュースでは“夫”になっていた。

証言の信憑性を調べる前に、手錠をかけられた被告の姿は全世界に流れ、数日だが刑務所に入れられ、生々しい7つの罪状が繰り返された。強姦罪は、フランスでも被害者の証言に成り立つとは言え、なんか理不尽というか一方的だ。

大嘘証言がばれて、再燃したのが陰謀説だ。つまりこれはDSKを陥れるための罠だった説。
彼が泊まっていたSofitelはフランスのチェーンホテルで、社長とサルコジがお友達とか。Sofitelが1時間以上経ってから警察に通報したのもおかしい・・・と目下、陰謀説プロットで加熱している。

とにかくDSKは自由の身に。24時間の監視や電話・インターネットの制限、居場所のわかる電子ブレスレットが解除になり、月5万ドルで借りている家も引き払ってワシントンのおうちに帰っていいことになった。ただし裁判は続くのでアメリカから出てはいけない。

さて、DSKがフランスの政界に返り咲けるか?
週末のアンケート調査では過半数が「返り咲けない」で、ほっとする。だって女性を見ると飛びかからずにいられない人に、フランスを代表してもらいたくない。ましてや大統領なんか!
ハウスメイドとも、やったのは事実で、それが強姦か、合意の上かで争っているわけだし、今度の事件で、過去の被害者も名乗りをあげた。2人だけになったとき迫られた女性ジャーナリスト2人。
去年の夏はベタンクール事件が「夏の人気連載小説」だった。今年はDSKがベストセラーの気配。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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