『マイ・リトル・プリンセス/My littre princesse』も実話をもとにしたお話。
エヴァ・イヨネスコ(女優・写真家)がエキセントリックな母親との子供時代を描いたもの。私も親だから共感できるかも、なんて思ったら間違いで、とんでもない母親なのだ。

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写真家で滅多に帰ってこない母を待ちつつ、ヴィオレッタはおばあちゃんと暮らしている。
ある日突然帰ってきた母親は、ヴィオレッタに「あたしの写真のモデルにならない?」
母親に気に入られたいとモデルになるが、その要求は次第にエスカレート。扇情的な姿態や裸でポーズし、今日だったらペドフィリーで禁止になる写真が出来上がり、売れていく。
学校にもまともに行けず友達から特殊な目で見られ、娘は切れるが、「あなたはアートをやっているのよ」「こんなに愛しているのに」と母は理解できないのだ。

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自分の芸術のために娘の子供時代を奪い、さらにそれが愛情だと思っている母をイザベル・ユペール(この小柄な女優はほんとに大女優だ)。娘ヴィオレッタ役、アナマリア・ヴァルトロメもなかなか上手い。
けど、子供時代をめちゃくちゃにした母親への鬱憤晴らしを見せられている感じ。精神分析家のとこへ行ったほうがよかったんじゃない?と言いたくなる。

親が愛情と信じることと子供が受けたい愛情、親がいいと思う道と、子供が進みたい道は違うと改めて感じる作品ではあったけど。
ぶっとんだ母親と普通に生きたい娘のすれ違いを描いた、やっぱりイザベル・ユペール主演の『コパカバーナ』(2009年、マルク・フィトゥシ監督)が先日Canal+でかかった。娘はイザベル・ユペールの実の娘が演じている。
リアルでユーモラスで温かい余韻が残る映画。ぶっとび方もこのくらいだと救いがあるんだ・・・

『My Little Princess』
エヴァ・イヨネスコ監督作品・公開中

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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