中学生日記 7:ラマダン

娘が“送り込まれた”チュニジア一家は熱心なイスラム教徒。目下、ラマダンの真っ最中だ。
ラマダンは-ご存知の方はご存知のように-イスラム教ヒジュラ暦の9ヶ月目に、日の出から日没まで断食すること(飲むのもだめ)。“忍耐・謙虚・求道を学ぶため”のイスラム教徒の義務だ。妊娠や授乳中の女性、発育期の子供や病気の人などは免除される。友達一家には16歳と12歳の娘がいるが2人ともラマダンをしている。

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信者ではないし、食いしん坊の娘は、
「みんなが我慢しているのに、一人で食べるのって・・・」と躊躇っていたが、着いてみるとパ・ド・プロブレム。
飲み食いできないのは午前3時から夜7時15分まで。夕方から食事作りが始まり、日没には食べ切れないほどの料理ができあがる。
「今夜、何食べたと思う?サラダ(チュニジア人は野菜を全部角切りにする)にスープ、タジン(肉と野菜の蒸し焼き)、ブリック(肉入りパイ)、鶏の煮込み・・・」
ストップ!聞いてるだけでお腹一杯になってきた。
「その後デザート2つ、タルトとカスタードクリーム。吐きそうになったわ」
断食してないアンタが、何でそこまで食べるの!
ご馳走は当然残るので、娘は翌日冷蔵庫から取り出して食べる。
「ラマダンしている人は午前3時前にも食べるわけ?」
「そう、それで夜明かしして、朝の7時頃寝て、午後の4時くらいまで寝てるの」
なるほど、そういうテがあるのか。午後の4時に起きて3時間我慢したら晩餐の時間になる。空腹や喉の渇きを一日中我慢しなくてすむわけだ。
でもそのテはバカンス中の人しか使えない。仕事している人は大変だ。チュニスは先週最高46度、その暑さの中、何も飲めないのはさぞ辛いだろう。
今年は8月1日~29日と酷暑に当たり、来年から約半月ずつ前倒しになる。
子供たちはこうやって宗教や風習の違いを目の当たりしながら育っていく。

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コメント
こんにちは
以前、シリア人の知り合いにラマダンについていろいろ教えてもらいました。
もう、その時期なんですね。
過ごしやすい時期と重なると、楽だ、とか言っていたような。
つばさえ飲みこんではいけないと聞いたようにおもうのですが、イスラム教徒には、とても大切なことだそうですね。
娘さん、たくましい!!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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