NYのホテルでホームメイドを強姦した疑いで手錠がかけられたDSKことドミニック・ストロス=カーン。日本では“元IMF専務理事”という名で報道されている。ホームメイドの証言の嘘が次々明らかになり、起訴が取り下げられ、4ヶ月後にやっとフランスに戻ってきた。そのDSKが日曜夜、初めてテレビ(20時のニュース)に現れ、釈明。

緊張した硬い表情のDSK、キャスターのクレール・シャザルもいつもより怖い顔をしている。

DSK_TF1.jpg
写真:Reuters

NYのソフィテル、スイートルームで起こったこと
いかなる暴力も強制もなかった(つまり合意のもとでやった)が、不適切な行為だった。妻や子供たち、友人、そして国民に対する過ち、“道徳的過ち”だ。大変後悔したし、今もしている。

陰謀説について
色々な説があるが言及する段階ではない。ただソフィテルから原告側の弁護士にだけ情報がいっていたのは事実(Sofitelはフランス企業グループAccordのチェーンホテル)。

奥さん、アンヌ・サンクレールの役割
類稀な女性、彼女を伴侶に持ったことは大変幸せだ。でも彼女が私の無実を信じていなかったら、ここまで支持はしてくれなかったと思う。

財政的にも助けられた?(アンヌ・サンクレールは富豪の娘):
保釈のため2間のアパートをみつけたが、300人の報道陣が取り囲み、他の住人たちから「出て行ってくれ」といわれた。次にワンルーム(ほんとかね)をみつけたが、同じことに。そこで一軒家でないとダメだということになり、仕方なくあんなに高い(600㎡、ジャクジーつきのお風呂、ホームシネマ・・・家賃約400万円)家を借りることになった。そうでなければ刑務所なので、選択の余地がなかった(+保釈金100万ドル、保証金500万ドル。つまり、その財力がない人は選択の余地がなく、刑務所に留まるということ。アメリカで保釈になるには膨大なお金がかかる・・・覚えておこう)

大統領選について
(DSKは社会党の最有力候補でアンケートでも1位だった)大統領選には出馬したかったが、それはもう不可能。社会党の候補者のだれそれを特に支持することもしない。

これからの政治生命について
ます休んで考えたい。私は今までずっと国民に貢献する仕事をしてきたので、それを続けていきたいと思っている。

最初は緊張していたDSKも、半ばからだんだんいつもの調子を取り戻し、最後に“ユーロ危機”について意見を求められると、ユーロをやめるべきとは思わない。今はギリシャ破産が騒がれているが、明日は他の国もそういう運命になりかねない。この共通通貨制度を護るために、フランスも今すぐ手を打たなければ・・・と、元IMF(国際通貨基金)専務理事だっただけに、確信ある話しぶり。堕ちるとこまで堕ちたのに、この自信!と一緒に見ていた夫と顔を見合わせた。
アンヌ・サンクレール(元人気キャスター)と何度も練習したんだろうけどね。政治家というのは別の生き物だ。

この日、テレビ局(TF1)の入り口には、50人ほどのフェミニズム団体が詰めかけ「DSK、恥を知れ!」と叫んでいたとか。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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