友人に頼まれて版権交渉の通訳をする。その友人は、マルチメディアの事業をやっていて、媒体は、紙・ネット・モバイル。ジャンルは小学校向け副教材とソフトなアダルト。
かなり儲けているらしく、ヌイイーに650㎡のうちを買って目下大改装中。ノルマンディに別荘もある。
でも本人はお金持ちっぽくもなく、ブランドもので固めているわけでもなく・・・仕事に追われた普通のオジサンだ。
「650㎡もあってどうするの?」と聞くと
「僕がこっちの端、奥さんが向こうの端にいれば顔を合わせずにすむから」といって、いや、ほんのジョーダンと笑うが、いやドーシテ本音かもしれない。
奥さんは贅沢好きで有名、女の子が2人いる。

毎日帰るのが遅く、子供の顔もあまり見ない日本のお父さんのような生活。
深夜お腹を空かせて帰っても、
「何もないから、残り物のソーセージとチーズとワイン・・・あと10kg痩せろとお医者に言われているのに、太るものばっかり」と、哀しげにお腹を見つめる。
グルメでお酒もかなり飲む。この間、昼にキャビアを食べ、ウォッカを2人で1本開け、駐車場に降りて車に乗った途端、意識を失ったと、怖い話だ。

さてその日、版権だのコンテンツの話の後で、クライアントの日本人が、
「あなたは子供の副教材とアダルトフィルムが同じようなものと言われたが、一体どこが同じなのか?」という質問をした。
「だってセックスしないと子供はできんでしょう」オジサンは笑い、
「これは面白バージョンの答え」
マジメな答えは、
「子供は大きくなるから平均4年間で教育雑誌は買わなくなる。アダルトものも-よっぽどビョーキでない限り-大体4年間で卒業する。つまりサイクルが同じ」
納得できるようなこじつけのような理由。

通訳をタダでやってもらったから、とタクシーを待たせていて、
「彼女の行きたいっていうとこ、どこへでも送っていって」
おお優雅!じゃ地の果てまでとか言いたくなるが、こういう時に限って、行きたいとこが頭に浮かばない。
「じゃ、セーヌ河岸を通ってバスティーユまで」
秋めいたセーヌの眺め、いつも地下に潜っている(メトロ)私には気持ちいいドライブだった。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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