1985年にコリューシュが始めた“Restos du coeur(心のレストラン)”が今年もスタート。
冬の間、貧しい人たちに無料の食事を配る。

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当時コリューシュ(Coluche)は国民的人気のお笑いタレント、ビートたけしから毒気を少し抜いたようなキャラで、批判精神も旺盛な人だった。
1981年には大統領選の左派候補者になりファンをびっくりさせる。でも、予想投票率16%に不安を覚えたミッテランや他の左派候補者から圧力がかけられ(ひどい!)辞退。
85年に「心のレストラン」協会をつくり、数ヵ月後にバイク事故で亡くなる(バイクマニアだった)。41歳の若さで。

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それから4分の1世紀。心のレストランは全国117箇所に支部ができ、ドイツ、ベルギー、スイスにも伝播。
去年は86万人に全部で1億900万食を配った。食事だけでなく孤立しがちな人たちの出会いの場所になっているそうだ。
レストランで働くボランティアは6万人という心温まる話、同時に、それだけ貧困の人がいるのがフランスの現状だ。
不況で、失業者、SDF(住居不定者)は増える一方、無料レストランの需要は年々高まり(過去3年間、前年比25%増)で、予算や人手が足りない。
協会は来年の大統領選立候補者に手紙を送り、援助を頼んでいるとか。

コリューシュは私がフランスに住み始めた頃亡くなったのでよく知らないが、彼の出た映画(『チャオ・パンタン』とか)を観ると、なるほど弱い物の味方で頼りになりそうなオジサンだ。
メトロや道にいる物乞い(プロが多い)にお金はあげないけど、心のレストランには毎年ささやかなチェックを送っている。
プロといえば、日曜日朝市に必ず現れる物乞いで、身体が絶え間なく上下に震えている男性がいる。友達のお医者に言わせると「ああいう症状はあり得ない」。
ある日、いつもより遅く市場に行ったら、その男性がお金をかき集めてスックと立ち上がり、スタスタ歩き去るのを見てしまった。まったく・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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