シャンゼリゼのボナネ

うちに友達をよんで年越しをする習慣が10年続いている。12月はじめ、誰に声をかけようか?と私が考えていると夫が、
「毎年よんでも誰も“お返し”をしないから、今年はやめるべえか」と言い出した。
お返し:フランス語でrenvoyer l’ascenseur(エレベーターを送り返す)という。そう言われてみると、みんな“うちでするもの”と思っているらしく、エレベーターはいつまで経っても降りてこない。
大勢でボナネ!と祝うのは楽しいけど、買出しや料理や後片付けを考えるとしんどくなって「やめよう、やめよう!」。

その代わり、2人でノルマンディの海辺あたりに逃げ出す、という画期的なアイディアにしばし盛り上がったが、それも束の間。近間で行きたいようなホテルはどこも満室、間際で予約する電車もすごく高くて、たった一晩のことにこんな金額、と却下することに。
じゃ、日頃から行きたいと思っていたレストランに行くのは?ところが、2つのフェット(ノエルと新年)の間、閉めているレストランが多い。そうでなければ年越し特別メニューのみで、
「一人180ユーロ!?詐欺だ、ドロボーだ!」と夫が怒り出し、これも却下。

で、結局、私がフランスの親代わりと思っている老夫婦と静かな年越し。しんみりと楽しかった。

その後で“前から一度やってみたかったこと”をついに・・・と言っても声を潜めるようなことではなく、シャンゼリゼに行ったというだけの話。
シャンパンの瓶が飛び交うとか車が燃やされるとか聞いていたけど、そんなことは全然なく拍子抜けするくらい平和な光景。車両通行止めになった大通りにびっしりの人がゾロゾロ歩いている。

champselysees.jpg

99%がパリ郊外や地方から来た人か観光客。年齢層は若い。
酒瓶片手のグループがボナネ!と叫び、写真を撮りあう。武装した憲兵が何人も道の両側に立ち、ちょっと叫び声が上がると(歓声なのに)駆けつける。
私たちはジョルジュ?からコンコルドに向かって、人の波と一緒に歩き(凱旋門のほうに上る波と2つあった)1時過ぎの超満員のメトロで帰ってきた。

というわけで2012年の始まり。あけましておめでとうございます。
皆様ご健康で、穏やかな年になりますように!

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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