もう何回目になるかな?料理学校の日本料理教室の“講師”を始めて1年。
しいたけの肉詰め、イカと葱の酢味噌和え、鱈の味噌ホイル焼き、照り焼き・・・などを紹介した。
料理は大好きだけど、作り方はアバウトで自分の舌が頼り。大抵4人分しか作らないので、10人分できっちり材料を量りレシピを作るのが一苦労。その上、日本とフランスでは大匙・小匙、カップの容量が違い、その上私は数字に弱く、何回か試さないと生徒さんたちに配るレシピが書けない。今回は茶碗蒸しと炒り鶏だったけど、家族は年末から炒り鶏3回、茶碗蒸し2回を食べさせられるはめになった。

パリにお寿司教室は山ほどあるので、この料理教室は家庭料理が特色。
炒り鶏には人参、蕪(boule d’or=金の球という日本語に訳すのを躊躇う品種が美味しい)、レンコン、こんにゃく、しいたけを入れる。しいたけは市場で手に入るようになったけど、干ししいたけは恐ろしく高い。
「炒り鶏は日本のポトフー、翌日、翌々日がさらに美味しい」というと、「じゃあさってまた来る」という生徒さんも。残ってないよ。

材料ではこんにゃくが珍しく、全員の注目を集める。アラン・デュカスがゲストで出たラジオのグルメ番組でも最近紹介された。その前からノーカロリーと聞いたダイエット常習犯がごっそり買っていくとか。買ったはいいけど料理法がわからない・・・ふふふ。

こんにゃくはコンニャク芋というサトイモ科の・・・と言うと、こういう形で生えていると思う人がいるので、粉末にして水酸化カルシウム水溶液と混ぜ、沸騰させて固める、と説明しなくてはいけない。私も今まで知らなかった製法を知る機会。
袋から出したとき「くさい」という反応。たしかに美味しそうな匂いではない。
一緒に煮る肉や野菜の味がしみ込み、味は悪くないけど、独特の食感が“好き”と“嫌い”真っ二つに分かれる。こんにゃくだけ残す人、その残りを全部食べるがいて、結局全部なくなった。
レンコンは穴の空いた形を面白がり、シャキシャキした歯ごたえが人気。

炒り鶏もこんなお皿に入れると洋食みたい。
iridori_430.jpg

茶碗蒸しの具の中で一番好きな銀杏はなく、海老、鶏、しいたけ、ほうれん草を入れた。
ご飯は炊飯器を持っていなくても炊けるように鍋で作る。火加減が結構難しい。うちでは3回中2回失敗の時期を経て(うちには炊飯器がない!)4人分は上手く炊けるほうになった。けど、10人分となると話が違い、前回は見事に焦げ付かせた。
「このおこげが一番美味しく、日本では取り合いになる」とかろうじて逃げたけど。
今回はご飯はばっちり、とひとり胸をなでおろしたら、前回も来ていた常連のマダムが、
「あら、今日は一番美味しいおこげができなかったのね」
料理学校の先生がホワイトチョコと抹茶のムース、みかんのサラダ、柚子シロップを作り、どれも評判が良かった。
ほっとしてどっと疲れた。

dessert_430.jpg

生徒さんの中には毎年仕事で日本に行っている人が数名いて、
「旅館の朝食で出るみかんは薄皮までむいてあったけど、専用の機械があるのか?」とか
「梅干入り茶碗蒸しの作り方は?」なんて質問も出て、フランス人の日本食ファンは奥深い。


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コメント
群馬県でこんにゃく屋をしてます。
初めまして。ホームページを何ヶ月も前から拝見しメールさせていただきました。実は今度、パリにこんにゃくを売りに行くことが正式に決定しました。実際にフランス人のこんにゃくに対しての感覚や評判が聞けたら幸いです。良かったら、返事いただきたいです。宜しくお願い致します。
Re: 菊地正晴さま
何ヶ月も前から読んでいただいてありがとうございます。では下記のブログはお読みになったかもしれません。

http://frenchcodeblog01.blog107.fc2.com/blog-entry-606.html

コンニャクは未体験のテクスチャーがイヤという人が少なくなく、シラタキのほうがウケがいいです。
コンニャクPRが上手くいくといいですね!
初めまして!
フランスでは日本の炊飯器はあまり普及していないのでしょうか?
Re: 岡田さま
普及はしてないですね、毎日ご飯を炊くという人は希少です。
この料理学校の先生は(おかずなしで)ご飯だけで美味しい、というご飯好きですが、炊飯器を持っていないし、実は私も持ってません!
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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