原発推進者たちの50年のウソ

原発を40年以上持続させるには、実現不可能な投資か電力消費量の大幅な減少が必要、という会計検査院の報告が出て、 “原子力発電は安い”という定論が覆される。この調査は、福島の事故後に心配になって始められたらしい。
原発反対者、エコロジストや左派は「それ見たことか!」

原発が40年以上、今の消費量を生産すると過程すると、第三世代原子炉を11基の建設が必要であるとか。
それには研究・開発も含めて550億ユーロの予算が必要で、今までに費やした予算を含めると1180億ユーロに上り、そこに現存の(老朽化した)原子炉58基の解体費用184億ユーロを加算すると・・・もう計算器ではゼロが足りないすごい世界になる。

目下1ユーロ=100円で計算しやすいので、最初の数字を日本円に換算してみると、550x100=55000億円。って兆になるんじゃないの?と調べたら「1兆円は何億円になるんでしょう?」という質問をしてくれた私のような人がいて、正解は1兆円=10000億円、550億ユーロ=5.5兆円となる。
今でさえ多額の借金を抱えたフランス、こんなお金どこから出てくるのよ。

この報告について、産業相のエリック・ベッソンは、「でも原子力による発電は他の手段に比べて安い」。
さらに「現存の原子炉の解体と廃棄物処理の費用については不明な要素があり、政府はそのコストを減らそうと努力している」と、空しい声明を発表した(もともとこの人好きじゃない。)

一方、原子力監視機構は「“原子力は他を引き離して一番安い”と提唱し続けた原子力推進者たちの50年の嘘が暴かれた」
原発推進のサルコジ内閣には痛い報告結果。

会計検査院がやったのははコスト面の調査だけど、安全性という大きな問題がある。
原子力発電に75%依存しているフランス。それに代わる案もなく、極左派のように「減らせ」「やめろ」というのも無責任だけど、強引に推進できない状況になってきた。ようやく・・・

折りしも大寒波で電気消費量が急上昇。エネルギーの必要性と有難みが身にしみてわかり、同時に先行きの不安も募るというもの。ブルル・・・


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Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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