久しぶりの日本、初めての日本

「京都の桜をもう一度見ないと死ねない」(まだ死ぬのは早いだろう)と言っていた夫と日本に行くことになった。
娘は日本の桜をまだ見たことがない。
学校の復活祭休みはフランスをABCに3分割して1週間ずつずらして始まるので、桜にぶつけるのが難しく、ぶつかっても行けない年もあり、ようやく実現する。
仲のいい友達夫婦に「いつか一緒に行こうよ」と話したら、すぐ行く行くと言い出し総勢5人になった。

友達の旦那のほうは電子版百科事典の編集長だった人で、日本のことも私より詳しい。
「日本語には尊敬語と自分を引き下げていう言葉と女言葉と男言葉と4つあって間違えたら大変なんだって?」
「そこまで厳密じゃないけど、まあね」
「アメリカの捕虜収容所の話を知ってる?」
「?」
彼によると、第二次大戦中、アメリカの捕虜収容所に日本兵が増えてきて、コミュニケーションのために通訳が必要になった。所長さんは「日本語は色々な話し方があって間違えると大変なことになるそうだ。ちゃんとした日本語を話せる人間を探して来い」
やってきた通訳は、捕虜たちに向かって尊敬語で話し(「みなさん、そこに並んでいただけますでしょうか?」)捕虜たちは笑いが止まらなかったそうだ。ほんとかね?
ま、そういう知らなくてもいいことを沢山知っている人。
彼らのうちに行ったら、日本関係の本が山積みになっていて「ほらね、ちゃんと準備してるでしょ」。タイトルをみたら『枕草子』『徒然草』・・・
「ここから始めてたら何年後に“現代”に辿りつくの!?」
はたして現実のことになると、
「いつもネクタイを締めていなくちゃいけないってほんと?」とか、奥さんにいたっては、
「女性がパンタロンを履いてもいいの?」
彼らのイメージは“戦前の日本”みたいだ。

どうやら「日本歴史めぐりツアー」を期待しているこの夫婦と、スーパーやコンビニが大好きな夫と、「服はあまり持たないで行って、全部原宿で買う」と勝手に決めている娘と・・・楽しみなような恐ろしいような、一体どうなることでしょう・・・


にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ
↑ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ