桜の儚さと『侘びと寂び』

13日に降った雨で東京の桜はほとんど散っていた。
まだ残っているかもしれない、と言われて目黒川(と言う川があったのね!)の川べりに行ってみる。地面は桜の絨毯で、満開の頃はさぞ綺麗だっただろう。一足遅かった。

桜を求めて、翌日京都へ。
京都駅からホテルまでタクシーに乗ろうとすると、「そのホテルならシャトルバスが出ている」と運転手さんが教えてくれた。「なんと誠実な!」と友達夫婦は感激する。彼らの友達で、ホテル・クリヨンでタクシーを拾い「マキシムまで」と言ったら(マキシムは目と鼻の距離)、パリを3周するぼったくりをされたとか。そういう運転手が日本にいないとは言えないけどね・・・

シャトルバスを待ちつつ、友達は「一服できる」。私は近くのコンビにに入った(コンビニは日本のお楽しみ)。出てきてみると友達がマイッタという顔で立っている。タバコに火をつけたとほぼ同時に、どこからともなく2人の男が現れ、ここは禁煙です、と1000円の罰金を取られたそう。京都駅の周囲は禁煙ってこと?2人で吸わなくて良かった。

桜が綺麗だという二条城に行く。ソメイヨシノは終わっているけど、すこし色の濃い山桜やしだれ桜がそれは綺麗だ。花びらが髪や肩にハラハラと落ちる。

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「桜はこの儚い美しさゆえに余計珍重されるのよ」というと、
「いや、移り変わるものはダイナミックだ」とわかろうとしない。
そのくせ、銀閣寺に行くと、
「わび・さびとは何ぞや?」という質問をしてくる。日本に来る準備といって『徒然草』から読んだ人は始末に悪い。
物理学者で現実的な奥さんは「あなた、それはワサビって読むのよ、ハハハ」
しかし『侘び・寂び』とは?・・・しばし考えて、
「簡素だけど粋のある暮らし方、考え方・・・」という説明を思いついたときは、質問の主はどこかにいなくなっていた。

“外国人”と日本に来ると、今まで知っているつもりで実は知らなかったことが明るみに出て面白い。
帰ってWIKIPEDIAを見たら、『寂び』とは“時間の経過によって劣化した様子”でもともとはネガティヴな意味。
まさに『徒然草』が、古くなったものに美を見出した先駆者らしい。
つまり、いい靴を買って何度も底を修理して10年以上履いていたりするフランス人は『寂び』の良さがわかっていることになる・・・


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コメント
Re: アシュレイ様
ありがとうございます。
京都は嵐山の桜も綺麗でした。山のところどころにもピンクのぼかしが入っていました。

『造幣局の通り抜け』、名前からユニークですね。心惹かれます・・・
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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