吉野VSモン・サンミッシェル

「今、奈良にいて吉野に行かないなんてあまりにもったいない」とか「死ぬ前に一度見るべき」とか友達に言われ、ホテルの人にまで「みなさん、いらっしゃってます」と言われれば、影響されやすい私は行かざるを得ない。
「電車で1時間?」「坂道歩くの?」と躊躇いをみせる同行者たちを叱咤激励し、吉野に向かった。いつものようにモタモタしていたので急行を逃し、1時間半くらいかかって到着すると、ロープーウェイの乗り口から大変な人出だ。女性はみんな日よけの帽子を目深にかぶり手袋までしている。
下千本と呼ばれる山すそから歩き始めると、桜よりすごいのがお土産屋の数。日本全国どこにでもあるおみやげの吉野バージョンや、地元名産の葛もち、よもぎ団子、こんにゃくの串刺しとか、桜ソフトやよもぎソフト・・・しばらく行くと胃腸薬まで売っていて、客引きの声もうるさく飛び交う。

お坊さんたち密かにソフトクリームを食べていた。
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後ろを歩く友達夫婦が、モン・サンミッシェルかどうのこうのと言っているので、何の関係があるのかと思ったら「おみやげ屋が景観を台無しにしているとこがよく似ている」と。なるほどそう言われれば・・・
「日本人は美意識があってセンスがいいのに、なぜお土産はチープで美しくないのか」と旦那が不思議がる。
「それは世界どこに行っても同じでしょ」とマダム。
途中から勾配がきつくなってきて、日頃運動していない私たちは息を切らして上る。100kg近い体重を運ばなければならない夫は10mくらい遅れている。その脇を、お年寄りがスタスタ追い越して行ったりする。
お昼は過ぎていたけど「今、ご飯を食べたらそれ以上歩けなくなるからもうちょっと」と我慢して上っていたけど、友達は「ビールが飲みたい」と言いだし-この人は何か欲しくなるとそれしか考えなくなる-レストランと間違えてお寺に入り「ビールはどこ・・・」と聞いたりするので、中千本あたりでレストランに入った。

そこのお座敷からの眺めは素晴らしかった。こんな風に”山をピンクに染めている桜”を見るのは初めて。

vue430.jpg

やっとビールにありつけた友達も桜を眺める余裕が出て、見とれている。
そこから上千本まで行くバスは長蛇の列で1時間待ちと聞いて、いや聞く前から夫は「もう一歩も歩けない」と言いだして、そこで挫折。
山を下り(下ってみるとそんなに上っていなかったことが判明)ロープーウェイに乗り、電車を2度乗り換え、ホテルについたのは7時すぎ。
桜はたしかに綺麗だったけど、人出とお土産屋ですっかり疲れた吉野でした。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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