カンヌの映画祭は、まだ公開されていない映画が審査されるので「この映画、すごく良かった。賞を取れ!」と感情移入ができない。私達の興味といえば、スターのドレスやジュエリー、「この女優、顔が変わった」「リフティング?」「ボトックス顔!」などと騒ぐくらいだが、それでもカンヌと聞く初夏の訪れを感じて心が騒ぐ。

今年のカンヌは5月16日から。期待されるフランス勢はこんな感じ。

シャルロット・ゲンズブール:ラース・フォン・トリアーの『アンチクライスト』で最優秀女優賞を取ったのが3年前。去年は同じ監督の『メランコリア』でカンヌに現れ、今年は『Confession d’un enfant du siecle』(世紀の子供の告白)がノミネート。
アルフレッド・ドゥ・ミュッセの原作の映画化。19世紀初め、若い遊び人(ミュージシャンで元ケイト・モスの彼、ピート・ドハーティ)と恋に落ちる未亡人役。

melancholia.jpg
photo:『Melancholia』 Allocine

レオス・カラックス:30年間に5本の作品(何で食べている?)、仏映画界の異端児。
『ボーイ・ミーツ・ガール』(1984)『汚れた血』(1986)『ポン・ヌフの恋人』(1991)の3部作はそれなりに有名。3作ともカラックスの分身と言われるドゥニ・ラヴァンが主役だった。
『ポン・ヌフの恋人』で演じたジュリエット・ビノッシュと一緒に暮らしていたが、あまりに長くかかった撮影が終わったときは彼らの間も終わっていた。
1999年『POLA X』以来13年ぶりの長編『Holy Motors』がコンペティション参加。ひとつの生からまたひとつに生へと旅する変な生き物の物語とか。“変な生き物”といったらドゥニ・ラヴァン!2007年『TOKYO !』の短編、メルド氏も恐ろしくヘンでした・・・

ビノッシュがまだあどけない顔、『ポンヌフの恋人』
amants du pont neuf
photo:Allocine

ジャック・オーディアール:も、寡作な監督だけど作るたびに高い評価。日本で公開されたのは『天使が隣で眠る夜』(1994)、『真夜中のピアニスト』(2005)はアカデミー賞作品賞、セザール最優秀作品賞他を取り、『預言者』(2009)はカンヌで審査員賞グランプリ。
2012年は『De Rouille et d’Os』(錆と骨)。ちょっと怖そうなタイトルはボクサー(男)と、ハンディキャップになったイルカ調教師(女)との類稀な愛の物語。
この作品、水曜日に封切りになるので、オーディアールはラジオで何回かインタビューされていた。今年60歳というのに声がすごく若くてカッコいい!

ね、素敵でしょ?『預言者』受賞のとき。
jacques-audiard.jpg
photo:Express

アラン・レネ:大御所レネは90歳でも疲れ知らず。お気に入りのファミリー(ピエール・アルディティ、ランベール・ウィルソン、サビーヌ・アゼマ)で撮った新作は『Vous n’avez encore rien vu』(あなたたちはまだ何も見ていない)。かって上演したお芝居を、同じ役者でもう一度立ち上げようとする劇作家のお話。

赤シャツがトレードマーク、アラン・レネ
alain-resnais.jpg

マリオン・コティアール:一番ハリウッドなフランス女優。クリストファー・ノランの『The Dark Night Rises』を撮り終えた後、ジャック・オーディアールの『De Rouille et d’Os』(錆と骨)で主人公の女性役。殆どすっぴん、車椅子で演じる。

marion cottillard
photo:『De Rouille et d’Os』Allocine


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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