エールフランスとぎっくり腰

“ぎっくり腰”という言葉は、それになる時の感覚を見事に言い表しているネーミングだと、なる度に感心する。
フランス語では crise de sciatique が当てはまるみたいだ。sciatique は坐骨神経痛のことなので、坐骨神経痛の発作。
発作がついているので突然激しく痛む、というニュアンスはあるものの“ぎっくり腰”の表現力には及ばない。
・・・なんてことを考えるのもなったからで、以前なったのは、妊娠8ヶ月で引越しをして何か取ろうと屈んだ時。つまり歴然とした原因があったわけだけが、今回はジワジワとやってきた。
最初の日はただの腰痛かもしれないと期待して痛みが去るのを待ったけど、全然去ってくれない。
カタツムリくらいの速度でしか歩けないし、座ったり立ったりする度、ギャッというほど痛いので、オステオパシーの先生のとこへ行くことにした。

オステオパシーは日本で一昔前に流行ったカイロプラクティックのようなもの。頭を掴んで90度曲げたり、先生が体重をかけて骨の歪みを直したりするので、最初は折れるんじゃないかと不安になる。
カイロプラクティックは無資格だけど、フランスにはちゃんと養成学校(6年!)があって修了資格が出る。ただし健康保険からは医療行為と認められていない。つまり保険が効かない。でもぎっくり腰にはてきめん効くのだ。
脚を骨折してから、オステオパシーで骨をポキポキやられるのは怖い、と遠ざかっていた、と言うと、先生は引きつった顔で笑い、
「そんなの心配しなくていい、全然関係ない」
そして何の容赦もなく、捻じ曲げたり脚をグルグル回したりした。
サドマゾの30分が終わって、
「なぜcrise de sciatiqueになったんでしょう?」と聞いてみた。
「重いものを持ちました?」
「全然」
「バランスをくずすようなことは?」
「してません」
「長時間、飛行機に乗ったとか?」
「(ハタ!)12時間・・・」
「じゃそれですよ、原因は」
「でももう2週間も前のことなのに・・・」
「座り心地の悪い姿勢で長時間座って腰に負担がかかり、パソコンの前に座りっぱなしの毎日の生活で少しずつ悪化したってとこでしょう」

そういわれてみると、エールフランスの座席は乗るたびに狭くなるような気がする。
違う便(JAL)に乗った夫は、「座席は広いし食事が断然美味しかった」と言っていた。
その話を日本で友達にしたら、
「でも落ちるから・・・」
JALは他の航空会社に比べて事故が多いんだって。

ぎっくり腰と事故と、どちらを選ぶかと言われたら・・・まぁ迷う人はいないだろう。


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コメント
はじめまして。
パリでの2日間のステイの情報収集で拝見いたしました。JALで運航乗務員をしている者です。
弊社を褒めて頂いてまた、反対のご意見頂き有難うございます。
JALは事故が多いとのことですが、残念ながら過去多くの犠牲者をだしてしまった事は事実です。しかし、御巣鷹山の事故以来、可能性を排除すべく最大限の努力をしています。是非とも安心してご利用下さい。(その際は是非ご意見お聞かせ下さい) 羽田から深夜発と成田の昼発があります。
ちなみに、エアフラはA380を季節により運航すると思いますので、そちらだったら快適だとは思います。
Re: 777様
ご意見とアドバイスありがとうございます。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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