箱入り・・・猫

10日くらい前、急に真夏のような天気になりルンルンとサンダルを出した。そこへ通りかかったアナイス、空の靴の箱を見るとその中にギューギューと力づくで入り、寝てしまった。アララ。寝心地悪くないのかしら・・・

アナイスは9年前にうちに来た雌の“先着猫”。6年後に雄猫タマがやってきてからテリトリーを荒らされる不安と嫉妬で、円形脱毛症になった。タマのほうはお友達になりたくてついて歩くが、アナイスは同類とみなしていないらしく、うるさがって逃げ回る。タマはアビジニアンとのハーフで、獣医さんに言わせるとアグレッシヴな品種。アナイスのご飯は食べるし、彼女のお気に入りの場所に寝るし、なるほど自分のテリトリーを拡大しようという意図が感じられる。

アナイスはお医者さん通いを繰り返し、精神安定剤を常用する可愛そうな猫になってしまった。
ところで靴の箱。一時の気まぐれで箱に入っているのかと思ったら、翌日も、その翌日も箱の中で眠り、アナイスの定宿となってしまった。2匹間でどういう交渉があったか知らないが、不思議とタマが邪魔しない。箱を取ったりしないのだ。
「おまえ、そんなとこ窮屈だろ、出ろよ!」と息子。
「ほっときなさいよ。きっとお母さんのお腹の中にいる気分よ」

boite2-001.jpg

そして屋根の上。太陽が出ると猫達は必ず窓の前に座って「開けてくれ」と鳴く。
うちのキッチンの屋根で、四方をアパルトマンの壁に囲まれているけど、ちゃんと太陽の光が入る。そこで猫達はハエを追いかけたり、しどけない姿で日光浴をしている。そしてアナイスの皮膚病は目に見えてよくなってきた。そう、光療法!
猫は、紫外線はシミと老いの原因、なんて考えなくていいものね。

マグロのように寝そべるタマ
toit_tama-001.jpg

問題は、屋根の上は埃だらけで、猫たちは、埃やら落ち葉やらを毛に一杯つけて帰ってきて、私のベッドにもぐりこんだりする。
週末、覚悟を決めてほうきと塵取りを持って屋根に上った。
沢山の窓が見下ろす小さな一画、四角く切り取られた空が見える。今まで体験したことのない空間、ふーん、猫達はこういう景色を眺めているのね・・・なんて感心したのも束の間。そこには上から落ちてきた雑巾、パンツ(!)、植木鉢、タバコの吸殻、虫の死体、落ち葉・・・などが散乱し、塵取りなんかで集められる生易しいものではなかった。
ゴミは大きなゴミ袋に一杯。こんなものを猫達が毎晩少しずつうちに運んできていたかと思うとぞっとする。とにかくめでたし、めでたし。
・・・というわけで光療法に箱療法。猫たちが自らみつけた自然療法は、精神安定剤やコーチゾンの注射よりはるかに効くようだ。スバラシイ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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