世界最古の裸のビーチ

ボルドー北西のモンタリヴェは、世界で一番古いナチュリスト(ヌーディスト)海岸である、という記事が、海岸に寝転がって読んでいた新聞に載っていた。

1950年に始まったこのビーチ、当初バンガローが3つ、何組かのフランス、ドイツ人カップルだけだったが、今日では毎夏1万1000人から1万5000人のバカンス客がやってくる。

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そして今、裸でバレーボール。えっ写真が小さすぎる?
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60年の間に、スーパー、商店、クラブが次々とでき、バンガローには電気が引かれ、洗濯機(何を洗濯するんだろう?)があるとこも。この消費社会化を古くからの常連は「本来の意味が失われる」と嘆いている。というのも、ヌーディズムというのは、エロティズムとは全く関係なく、『自然への接近、他人への尊厳、シンプルと簡素』が元祖エスプリなんだそうだ。
確かに、服で隠れているから想像する、のがエロティックなのであって-着物姿のうなじとか、裾から覗く足首!-最初から一糸纏わぬ姿はエロティックとは関係なさそうだ。

話を戻して、モンタと呼ばれているこのビーチ、世界最古だけに、古くからの常連はかなりの高齢だ。45年来の常連、ピエールは87歳、「死ぬまで来る」。
写真の方、80歳のポールは神父で、1952年から毎夏来ている。
「47kgの枯れ木のような身体、日焼けしてなめし皮のような皮膚に無数のシワ・・・」と記事は書いているが、ありのままの身体、年齢を受け入れることもナチュリスト精神のひとつなんだそうだ。

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photo.le Monde
一方、26歳で美しいバディのダンサー、エミリーは、
「私の職業にとって老いは怖いものだけど、ここに来てから、年齢に拘わらず身体はいいもんだって思えるようになった」
ナチュリストの両親と来ている19歳のスザンヌは、
「服を着ているときはもっとすごいと思いがちだけど、裸になってみると(老人は)そんなに醜くない」
なんか言いたい放題だけど、ま、率直でよろしい。
「服を着ていたら、うんと年上の人に話しかけにくいけどここでは気安く話せる」という22歳男子もいたけど、それは同じポリシーを持った人たちの連帯感ではない?

とにかく私にはご縁のなさそうなビーチだ。どんなに面積が小さくてもビキニをつけているほうが、見ていても居心地がいいし、人の水着を品定めする楽しみもある。羞恥心を忘れたオバサンが時々トップレスになるくらいでちょうどいい。第一、水着を選ぶ楽しみもなくなるじゃない!と、私はやっぱり消費社会の人間だ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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