LVMH社長、ベルナール・アルノーがベルギー国籍を申請していたことがこの週末に暴露された。
ベルギーのメリットと言えばビールとフライドポテトと税率の低さ・・・アルノー氏が関心を持つのは最後の点だ。ベルギー国籍を取得=フランスで税金を払わない、ということになるんで非難ゴーゴー。
リベラシオン誌などは「Casse-toi, riche con」(金持ちのバカ、出て行け!)というアグレッシヴな見出し。 流行語になったサルコジの「Casse-toi pauvre con」(「ろくでなしのバカ、失せろ」農業フェアで握手を拒まれたサルコジが発したセリフ)をもじったものだ。

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LVMHはルイ・ヴィトン、モエ・エ・シャンドン、ドンペリ、ヘネシー、セフォラ、ディオールをはじめ多くの高級ブランドを傘下に持つ大企業グループ。社長のB・アルノーはフランス一(世界で4位)の富豪だ(1位:カルロス・スリム、2位:ビル・ゲイツ、3位:ウォーレン・バフェット)。

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photo;Reuters

波紋の大きさに慌てたベルナール・アルノーはAFPを通じて、
「私は税務上フランスに居住し続け、他のフランス人と同様、納税義務を果たす」と発表したけど、ベルギー国籍を申請していた事実は消せない。
それに彼は、オランド大統領の「100万ユーロ以上の年収は75%課税」の法案に苛立っていた。2011年彼の年収は455万ユーロ(約455億円?!)、その4分の3が持っていかれれば、まぁ苛立つだろうけど。

アルノーさんは63歳でそろそろ相続のことも考えるお年。相続税はベルギー最大30%、フランス最大45%。動産の贈与税、ベルギー5%、フランス45%と、ベルギーのほうが断然おトクなのだ。
「我々はフランス人であることに誇りを持っているので、他の国籍を申請することがどういう意味を持つのか、よく考えて欲しかった」とオランド大統領。
アルノー側近の釈明によると、ベルギー国籍申請は、
「ベルギーの企業家アルベール・フレール(Groupe Bruxelles LambertのCEO)との資本提携を強化しつつあり、ベルギー国籍を持っていたほうが投資がスムーズに行きそうなので・・・」。
ホントかね?こじつけっぽくない?・・・と思っていたら、11日、フィガロ紙のインタビューに答えたアルベール・フレール:LVMHのベルナール・アルノー氏とは旧知の仲だけど、目下資本提携のプロジェクトなど全くない。

さらにベルギーの弁護士団が「ベルギーの会社に投資するためにベルギー国籍取得は全く必要ない」と断言しているので、アルノーさん窮地、苦しい言い逃れはカッコ悪くない?

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コメント
何というか
私は最近ようやくフランス事情を理解しつつあるのですが、税金について初めて知りました。結構お高いのかどうかは、日本しか知らないので何とも言えないですが、愛国心持って欲しいなと感じました。
Re: 何というか
これだけ経済不況で失業者がいる現状、それだけ億万長者なら少しは国に貢献しろ、と思いますよね。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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