UMP(国民運動連合)総裁の席をめぐってジャン=フランソワ・コペとフランソワ・フィヨンの勝利争いがニュースの冒頭に現れない日はなかった1週間。新聞連載小説みたい。でも外国ジャーナリストもあきれる“内部抗争”、面白がってる場合じゃない。

UMPは2002年にシラク元大統領が立ち上げた中道・保守右派政党で、アラン・ジュッペ、ニコラ・サルコジらが総裁を務めてきた。
新総裁の候補者はコペ(左)とフィヨン、何ヶ月かの選挙運動の末、ついに投票日。

UMP総裁選挙、コペとフィヨン

11月18日:全国30万人の運動員が投票。予想では元総理のフランソワ・フィヨンががぜん優勢・・・だったけどフタを開けてみるとかなりの接戦。
23時にコペ陣営が「1000票差で勝利!」を叫べば、フィヨン側は「224票差で勝利!」を宣言。そんなこと数学的にあり得ないでしょ!

19日:コペ側はアルプ・マリティム県とパリ16区でフィヨン陣営がズルした、と言いだし、フィヨン側は「オワーズ県、アルプ・マリティム県、トゥールーズ・・・でコペ側が不正行為をした」。
どっちが本当のことを言っているのかわからない監視委員会は「数え直すしかない」。
コペはいかにもズルしそうな感じだけど、“真面目”が服を着たようなフィヨンまでが不正なことをやってたらしい。政治家はどいつもこいつも・・・

夜遅く、98票差でコペ勝利、が伝えられる。

20日:口が耳まで裂けるほどニッコリのコペ、顔が引き攣ったフィヨン。コペはフィヨンに副総裁の椅子を提案するが・・・

21日:フィヨン巻き返し!海外領土権の1304投票が数え忘れられていた(こんな大事な選挙で“数え忘れる”ってウソ)、これを加えると僕の勝ち!というコミュニケを発表。

22日:「投票は行われ、結果は発表された。負け際の悪いヤツ」とコペ。「後ろ暗いとこがないなら、開票結果を公表しろ」とフィヨン。
どちらも譲らず、中傷大会になって”政党の危機”と党員までうんざり。フィヨンが長老アラン・ジュッペに仲裁を頼もうと提案。
14時、監視委員会がコミュニケ:やっぱり数え忘れがあった( !!)それを加えると結果が逆になるはず( !!!!)

23日:ボルドー市長のアラン・ジュッペはフィヨン派なので、コペ側は“2人が手を組むんじゃないか?”
フィヨンは「UMPは政党でマフィア組織じゃない」(似てるけどね)
結局ジュッペが日曜日に2人を呼んで“まあまあ・・・”と仲裁することになった。

喜んでいるのはもちろん社会党。オランド政権への批判の矛先が変わり、今まで揚げ足取りばかりしていた野党が内輪揉めに忙しい・・・ほっと一休止というわけだ。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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