二日酔いにはシャンパン!

その昔、シャンパンはお医者さんが処方する“飲み薬”だった、という記事がフィガロに載っていて、それがホントなら病気になりたい。
その記事によると・・・
まず、中世のフランスでワインは井戸や貯水池の水よりずっと清潔だったから、みんな水代わりに飲んでいた。その中でもシャンパンは、消化を助ける、気分を高揚させる(そりゃそうだ)などの効果があるといわれていた。
シャンパン、といっても最初はVin tranquille(ふつうのワイン)で、僧侶ピエール・ペリニヨン(あのドン・ペリの本名!)が作ったワインが発砲し始めるのは17世紀後半のこと。
この方↓
ドン・ペリニヨン
消化のほかに、リューマチに効く、消毒効果、抗欝、老化防止・・・そしてマダム・ポンパドールに言わせると「飲んだ後も女性が美しくいられる唯一のワイン」。
優雅な発泡ワインがあまりに有名になったので、ボーヌのワイン派医師VSシャンパン派医師の“戦争”が勃発したほど。
サン・シモンの回想録によると、毎日サラダとシャンパンの(トップ・モデルのような!)夕食にとり、91歳まで生きた人のことが記されている。18世紀に91歳は超のつく長寿だし「最後まですこぶる健康で、頭も非常にはっきりしていた」。
シャンパンの評判は国境を越え、19世紀にドイツのお医者さんが書いた『危険な病気におけるワインの使用と効果についての概論』には「その糖分と炭酸ガスによって、シャンパンは素晴らしい消化作用がある。欝傾向の病人には精神の安定と陽気さをもたらす・・・」
シャンパンじゃなくてもお酒は気分を高揚させるけど、あの黄金色のはじめる液体にはワクワクさせるマジックがある。

シャンパン

何年か前に、ソムリエの田崎さんが、サイトだか本で「ひどい二日酔いの日は何を飲んだかいいか?(何も飲まないほうがいい!)・・・答えはシャンパンである」と書いているのを読んであきれたけど、上記の説によると、消化を助け、二日酔いにつき物の欝気分を晴らすのかも。今度やってみよう。

19世紀末にはシャンパンを売る薬屋も出てきて、『健康によいシャンパン』『回復時のシャンパン』などのキャッチが貼られたとか。第一次大戦時には病院が大手シャンパン・メゾンに注文するようになった。怪我人や出産後の妊婦の体力回復に一番!

うちは夫がシャンパン地方出身で、親戚はシャンパン製造をやっている。赤ちゃんが生まれると、その唇をシャンパンで湿らし、しかめ面をしなかったら「おお、シャンパン・ファミリーの子!」と認められるという、恐ろしい慣わしがある。私が産んだときも、夫の家族がシャンパンを抱えてやってきた。ポン!という音に看護婦さんが飛び込んできたけど、まさか昨日生まれた赤ん坊に飲ませるとは思わず・・・2人の子供はしかめ面もせず、家族として認められたわけだ。

さらにシャンパンには440種のポリフェノールが含まれていて、その中には、ブドウの木を寄生虫から護るレスヴェラトロルもいる。ポリフェノールは抗酸化作用で有名。量は赤ワインに比べて少ないものの、2度発酵させるという製造の特色のため、その効果は倍増・・・というわけで、アンチエイジングにもいい。つまりいいことずくめ。
タバコ、お酒、食べ物・・・すべて“節度を持って”“・・・すぎに注意しましょう”の近年、年末年始くらい羽目を外し“もと薬だった”シャンパンをガンガン飲みましょう、ということ。
みなさん、楽しい年越しを!

ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト
コメント
IT探偵GODから一言
IT探偵GODです。参考になります。
シャンパンのお話楽しく読ませて頂きました。
ありがとうございます。
Re: みな様
ずいぶん前の記事を読んでいただいてありがとうございます。
ワインもシャンパンもほどほどに飲むと身体にいいということでしょうけど、”ほどほど”ができないフランス人が多いみたいです。
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ