《すべての人に結婚を》法案の修正案(訳:重箱の隅つつき)が5000以上あって、その審議が1月29日から109時間続いた。週末もぶっ通しで連日午前2時とか5時まで(フランス人もやる気になれば仕事するじゃない!)なにしろ1981年の死刑廃止以来の大改革とあって、オランド政府は気合が入っている。そこに5000以上のチャチを入れた野党もアッパレだ。
全部見終わった9日、法相クリスティアーヌ・トビラには与党はもちろん、野党の一部まで拍手を送った。
ヤレヤレ・・・と思ったその日に馬肉騒ぎの勃発。同じ大臣が関わっているわけじゃないけど、政治家は忙しい。

大手冷凍食品メーカーFindus/フィンダス(フランスではファンデュスと発音)の人気商品、ビーフラザーニャに馬肉が入っていることがイギリスで判明したんだって、と、娘に言ったら
「だからどうなの?カーボン紙に味付けしたのが入っていたならイヤだけど(そういうことをした国もいたっけ)」
ごもっとも。フランスには馬肉屋があるし、日本人も馬肉を食する。問題は、イギリス人にとって馬は“大切なお友達”で。食べるなんてもってのほか。私たちが犬や猫を食べるようなもんだ。

Findus ビーフラザーニャ

どっちみち馬が悪いんじゃない。昨日もラジオに馬肉業者が出て、馬の肉は美味しいし、牛肉より脂肪分が少ない良質のたんぱく質である、と力説していた。問題は詐欺行為だ:ルーマニアで馬肉の価格が下落した。つまり牛肉と称して馬肉を入れることで一儲けしている業者がいるってこと。

ビーフラザーニャに馬肉

Findusは牛肉をフランスの食肉加工会社Comigelから輸入していて、Comigelは同じくフランスのSpangheroから仕入れている。Spangheroはルーマニアの食肉処理場から肉類を仕入れているが、その間にオランダとキプロスの仲介業者が入っている・・・という入り組んだ流通工程。
Findusは「自分達は知らなかった、騙された」と犯人X(誰だかまだわからない)を訴えるそうで、Spangheroも「知らなかった、訴える」。
一方ルーマニア首相は「自分の国でそのような不正行為は行われていない、犯人扱いされて気分を害している」
先に「ウチじゃない」「訴える」と言ったほうが勝ちみたいな・・・
農業相、消費相、食肉業者が鼻をつき合わせた今日の会議では「不注意か、詐欺行為かまだわからない」と慎重な態度。48時間以内にもっと明らかにすると。でも馬肉の価格がそんなに下落したなら、後者でしょう・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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