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ナントのクレーンの上に3晩籠城してすっかり有名人になったお父さん、セルジュ・シャルネイ。
彼にはナントも腹が立つ。息子に会いたいという気持ちはわかるけど、息子ブノアの気持ちは全く無視されているじゃない。お父さんが地上40mでストをしているのを知って(TVニュースで毎日報道された)母と息子(6歳)はすごく動揺したし、報道陣から隠れなくてはならなかった。
しかも、お父さんがのぼりに書いたメッセージは「ブノア、パパのいない2年間」と、息子の視点。自分のために・・・と罪悪感を持ったにちがいない。
児童精神科医に言わせると「こういうショックは子供に一生消えないトラウマを残す」そうだ。

しかも、このお父さんは過去に2度、無断で息子を連れ去っている。親のエゴのさえたるもの・・・にも拘わらず、マスコミは大騒ぎしてクレーンの下に待機し、ヘリコプターまで飛ばした。4日目、セルジュ・シャルネイの要求に応じた女性権利と家庭問題の各相(ともに女性)が、父親の権利を護る団体に会ったので、クレーンを降りることに。地上に降りたときは拍手で迎えて英雄扱い。ウソみたい。

クレーンに籠城の父親

これに気をよくしたお父さん、
「3晩、クレーンの上で過ごしたご感想は?」というアホな質問に、父親の主張が聞き入れられないのはまったく腹が立つ、と。
「あんたたちメディアに“女たちの閣僚”がいう数字を流してもらいたくないね。ナジャ・ヴァロー=ベルカセム(女性権利相)もドミニック・ベルティノティ(家族問題相)も、わたしらの税金で大臣になったんじゃないか」
“数字”とは離婚したカップル中、子供が母親の家を“主たる居所”にしている率のこと。女性大臣は76.8%と言ったのに対し、彼は85%と主張。

女性権利を護る大臣がいるのはスバらしい。名前は長ったらしいけど、可愛いので顔は覚えやすいナジャ・ヴァロー=ベルカセム
フランス女性大臣

家族問題を扱うドミニック・ベルティノティ
フランス女性大臣2

この暴言を家族問題相ドミニック・ベルティノティは、
「男尊女卑的な発言で、自分の信用を落とし、彼が訴えたいことを損ねている」
まったくその通り。

このお父さん、籠城中は「自分はハンガーストライキをしているんじゃない。誰も食べ物を運んでこないのはケシカラン」といったり、滅茶苦茶なんだわ。

不当に子供から遠ざけられている父親が少なくないのは事実。離婚訴訟で子供が小さい場合、どうしても母親が有利になるが、長じてもそのまま、というケースが多いだろう。
彼らの正当な言い分が、こういう「子供のことを考えずエゴで女性蔑視な父親」に代表されてしまうのは本当に残念だ。
フランスのメディア、しっかりしろ!報道する前にちょっと考えたらどうなの!

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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