「16歳は節目なのよ」と、3月末に16になった娘。
「節目?」
「そう、もう子供じゃないっていう」はあ、少女から女になるってこと?
「で?」
「盛大なソワレをしようと思うの」
「ふん。で?」
「親がいちゃ困るのよ」
「お安いご用。映画に行ってどっかでご飯食べて、夜中に帰ってくればいい?」
「だめ。午前2時まで宴たけなわ。うちに泊まる子も沢山いるし」
・・・というわけで親は追い出されることになった。夫はうまいこと、田舎の実家の用事と組み合わせたけど、一晩のことに500km往復するのはごめんだ。私は友達のうちに転がりこむにした。

若い子の“ソワレ”とは、アルコールと音楽。かなり滅茶苦茶なことになるのは知っていたけど、当日の朝、その道の経験豊かな息子が、
「壁の額や花瓶や大事なグラスは全部どっかに隠す、本はビニールシートでカバーする、猫たちは閉じ込めること・・・」と言いだし、はあ、そこまでやるんだ。
“嵐の前”のような準備が始まった。
その後、娘と買出しに行く。買い物に私が必要なのは、未成年にアルコールは売ってくれないからだ。
「何人よんだの?」
「20人くらい」
「食べ物は?」
「いらない。みんなその前に食べてくるの」
ひたすら飲んで踊るということらしい。
「あなたはソワレの女主人なんだから、ぶっ倒れたたらダメよ。ウォッカとかテキーラを混ぜたら悪酔いするからアルコールは混ぜたらだめ。飲みだす前にしっかり食べること。酔ったと思ったら水をがぶがぶ飲んで中和させること。誰かが急性アル中になったら何時でも電話するのよ」
これが16歳の娘に与える忠告か・・・と疑問に思いつつ。私たちが酔いつぶれていた大学1年生のコンパが、5年早く自宅で行われるということなんだ。
「出て行ってくれてありがとう」という訳のわからないお礼を言われてうちを出た。

私は友達とライヴをやっているカフェに行き、ワインを2杯飲んでラザーニャを食べ、ロックを聴いた。可愛いもんだ・・・

翌日12時頃帰ってみると、娘と女の子の友達が4-5人、ぐったりとソファにくずれている。二日酔いかと思ったら、掃除疲れだそう。「酒とタバコの匂いを消すため」うち中の窓は開け放たれ、午前2時の状態は「ママンが見たら、同じうちとは思わなかったわよ」
見たかったような、見ないでよかったような・・・
ちょうど2時頃に帰ってきた息子(彼は帰宅を許されていた)の“顔が引き攣って”「すぐ掃除を始めろ」と命令したらしい。
おかげで、うちの中はほぼまともな状態。バスルームには家中の洗剤が林立していた。
「飲みすぎて具合が悪くなった子は?」
「2人ほど」
と言うけど、トイレの掃除に一番時間がかかったというから押して知るべし。被害は割れたコップ、電球・・・
「なんで電球が壊れるの?」
「背の高い男の子が酔って飛びあがったら壊れたの」
「・・・・」
「すごく楽しかった。でも次は18歳になったときでいい」
私もそれがいいと思います。


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コメント
素敵なブログですね。

(゚∇^d) グッ!!
Re: かずみ様
ありがとうございます!

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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