リセ日記5:ソワレ惨事例

実家に行っている夫が「被害状況は?」と電話してきた。
10代の”ソワレ”の実態を聞いているんで、心配になったらしい(ちなみにブームとかフェットはガキのやることで、高校生はソワレと呼ぶんだと)。

ボルドーに住んでいる友達夫婦は、高校生の娘が誕生パーティをしたいというので家(一軒家)を明け渡した。午前零時頃、暇を持て余していて近所をウロウロしていた男子グループが、賑やかな声や音楽を聞きつけ「お、なんか楽しそう!」と庭伝いに入ってきた。
「ちょっとアンタたち、なによ」「よんでないでしょ!」という抵抗も空しく、歳も身体も大きい男子たちは飲んで食べて、騒ぎ始めた。友達夫婦は(不幸にも!)いいワインのコレクターで、地下のカーヴにはボルドー一級ワインがゴロゴロしている。飲むものがなくなった彼らは、カーヴに降り、名ワインを次々開け、紙コップじゃうまくねえ、とクリスタルのグラスで飲み始める。正式のお客と喧嘩になり、テーブルをひっくり返す、お皿やグラスが割れる。土足でソファに上がり、踊りだす。酔っ払って倒れて、窓ガラスが割れる・・・
翌朝親たちが帰ってきたとき、家具は倒れ、床はガラスの破片だらけ、壁はワインの赤いしぶきが飛び散り、娘は寝込み・・・「もう悪夢の世界」だったとか。
娘さんはすごく責任を感じて、それ以来、ソワレとかフェットと聞いただけで気分が悪くなるそうだ。でも複数で押し入ってこられたら、不可抗力だものね。

もう一件は娘の友達で、Facebookに「来週の週末、ソワレをやるのよー」と予告し、ご丁寧に「こんな料理を作るの」と写真まで載せた。Facebookは友達しか見ない、と信じていたんでしょうね。
ところが、他の高校の見たこともない男子グループがちゃんとチェックして、乗り込んできた。
幸いこのときは両親がいて(15歳の娘にうちを明け渡すのが躊躇われ、どっかに潜んでいた)招かれざる客達を撃退。みんなが楽しみにしていたソワレは、始まって間もなくお開きになってしまった。

・・・という話を友達にしたら、
「そういう被害例があるのに、あなたよくやらせたわね」とあきれる。「うちの息子がそんなバカ騒ぎをやりたいって言い出したらどーしよう !? 絶対やらせないわ!」
その“うちの息子”は1歳になったばかりでオムツをつけて這い回っている。

でもね、禁止するのが利口なテとも思えない。親が厳しかった私は、隠れて悪いことをしていたもの。
アルコールをガンガン飲んで、急激に酔うという流行は危いけど、大学生のとき、私たちの多くが経験したこと。一過性の若気の至りだ。その代わり、うちで正しいお酒の楽しみ方-食事のとき、食事に合ったワイン・・・-を教えるのは大事だと思う。

うちの子供たちはソワレの惨事例や片付けの大変さを知っているようなので、まぁ信用してやらせてあげよう、と。今のところは・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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