パーフェクトな母親になれるか?

リルとロズは幼なじみの無二の親友で、2人とも20歳くらいの逞しくて美しい息子がいる。
お互い歩いていける距離の家に住み、毎日のように泳いだり砂浜に寝そべって、仕事しているんだか、年中バカンスなのかわからない夢のような生活を送っている(8ヶ月近い冬から抜け出せないフランスの住民にとっては、それだけで「映画のような」非現実的世界!)

リルは若くて未亡人になり、ロズの夫は単身赴任で時々帰ってくる。つまり殆どの時間、母2人、息子2人は一緒に海に行ったり、ご飯を食べたりしている。
そしてある日、ロズはリルの息子と、リルはロズの息子とできてしまう。
それはありえないことのようでもあり、当然の結果、という感じもなくはない。2人の母は「こんなこと、やっちゃだめ」と言いつつ、今までにない幸福感を感じる・・・

Two Mothers 1

可愛かった息子たちが・・・
Two Mothers 2

こんな逞しく魅力的な青年に
Two Mothers 3
photos:Allociné

『Perfect mothers』 は、2007年にノーベル文学賞を受賞したドリス・レッシングの小説『Grandmothers』の映画化。監督は『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌ。
1919年生まれのドリス・レッシングは、最年長のノーベル賞受賞者だそうだけど、この小説を書いたのが84歳のとき。その歳で、こういう小説が書けるのはスゴイ・・・というのはシロウト考えで、物書きの想像力に年齢は関係ないのかも。
母親としての良心と、女としての幸せの間で揺れる、リル(ナオミ・ワッツ)とロズ(ロビン・ライト、ショーン・ペンの元妻)がすごくいい。シナリオもいいんで、この関係が、ありえないものではない、と思えてくる(アブナイ?・・・でもこの母息子にしたって20-25歳の開きがあるわけよね。女が60になったとき、男は40そこそこ。やっぱり長続きのする関係ではない)

リッパな息子に育てて、その後は“彼女”役までやっちゃう、至れり尽くせりのパーフェクトなマザーたち。
私はパーフェクトに・・・なれないでしょうね。

『Perfect Mothers』(原題は『Two Mothers』)
アンヌ・フォンテーヌ監督作品
1時間51分
フランスでまだ上映館あり


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コメント
「事実は小説より奇なり」なんて言葉が昔ありましたね。
私の近辺では「有り得ない」と思っていても、知らないだけであるかも・・・。
たまたま昨日「笑っていいとも」というテレビ番組を見てまして、「年の差カップル」5組が出ていて、最高が27歳差(確か男性23歳、女性50歳)でした。その後にこのブログ読ませていただいたので、お国は違えど有り得る話(中身は違いますが)なんだと妙に納得してしまいました。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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