
モーリス・ベジャールが木曜日未明亡くなった。「彼はさっそく星たちを躍らせているにちがいない」とエトワールダンサー、パトリック・デュポン。イタリア人バレリーナのカルラ・フラッチは「バレエの神様が逝った」。
「人間は必ず“定刻通りに”死ぬ。人それぞれ違った定刻が決められているが、その時が来れば死ぬ」といっていたというベジャール。80歳が彼の“定刻”だったわけだ。
ここ数年、健康を害し、心臓と腎臓の集中治療のため先週から入院していた。それでも、12月20日にローザンヌで初演が予定されている『80分間世界一周』の稽古には来ていたという。このスペクタクルはローザンヌからパリに来て、そのあと、世界のあちこちで公演される予定。
140の振り付けをし、とりわけラヴェルの『ボレロ』でバレエのファン層を広げた。その証拠に全くバレエに興味がなかった私が、ルルーシュの『愛と悲しみのボレロ』のカセット(DVDはなかった頃!)を買い、最後だけを何度も繰り返して見た。
シャイヨー宮に設けられた朱塗りのような円形舞台で、上半身裸の男たちが踊る、未体験の美しさ。決して美形ではないジョルジュ・ドンが動いたときの感動的な迫力は忘れられない。
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