同性結婚が合法になり、男性カップルが初めて結婚式を挙げ、反対派はますますアグレッシヴになっている時、カンヌでは女子2人の愛を描いた作品『La vie d’Adèle』がグランプリを取った。
「審査員長として非常に大胆な選択では?」というアメリカのジャーナリストの質問にスピルバーグは、
「この作品は、ホモセクシャルの物語ではなく、非常に美しいラブ・ストーリーだ」
やはりコンペティション参加作品の男性カップルを描いたスティーヴン・ソダーバーグの『Behind the Candelabra』がアメリカで映画館上映禁止になった(TVで放映)ので、確かに“大胆な選択”かもしれないけど、スピルバーグの答えは単純明快にして奥深い。そして、観たい気にさせる。でもこの作品はフランスでも秋にならないと公開されない。

『La vie d’Adèle』はJulie Marhoのバンド・デシネ『Le bleu est une couleur chaude/ブルーは暖かい色』の映画化(フランスでも漫画が映画化されるようになった!)。17歳のアデルと、年上の学生エマとの恋の物語。

le bleu est une couleur chaude

監督のアブデラティフ・クシシュは、
「原作から映画にするのは初めてのこと。このバンド・デシネですごく気に入ったのは2人の出会い:アデルが電車に乗り遅れたところに、たまたまエマが通りかかる、その出会いにとても強いものを感じた。2人ともその時は再び会うかどうかも知らない。でもこの出会いは2人の人生を覆す。映画で私が集中したのは、この出会い、そして決裂を2人がどう生きるかということ」

グランプリ受賞のとき、アデル(アデル・エグザルコプロス 右)とエマ(レア・セイドゥ)

La vie d'Adèle

なんだ、別れるわけ?そこまで言っちゃうの!ま、ハッピーエンドにしたらフランス映画じゃないものね。

映画で同性愛を扱うのは、タブーとは言わないけどデリケートなテーマだった。今朝ラジオで聞いたばかりだけど、キスシーンとかは女性2人のほうが"ショッキングではない”という理由で(ま、そうかも)女性カップルのほうが多かったとか。『エマニュエル夫人』(1974)の中のレズシーンは美しかった。
映画での扱われ方もこれから変わっていくだろう。

同性の結婚をどう思うかと時々聞かれるけど、私は賛成だ。一度きりの人生、それぞれの愛と幸せの形を、他人の目を気にせず貫けたらいい。それには日陰から日向に出すのが一番ではないかと。
反対派はアホすぎて墓穴を掘っている・・・


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コメント
墓穴を掘っているかもしれませんが。。。
初めまして、長谷川さまのブログはいつも楽しく拝見させてもらっています。

ただ同性結婚については、少し胸が苦しくなりました。
私も同性愛自体は反対ではありませんが、そこに本来出来るはずのない、子供を持つ権利を与えることには反対です。愛があれば子供は育つ。。。そう簡単なことではないように思えます。

アホすぎて、保守的な考えかもしれませんが、慎重に事は進めるべき法律ではないのかと私は感じています。
Re: 墓穴を掘っているかもしれませんが。。。
ご意見ありがとうございます。全く同感です。同性カップルが子供を養子に取る、代母(父)を探す・・・は大きな”別問題”と思います。そういうカップルの子供がどう育つかもまだ見えていません。
反対派については、次第に過激になり、極右翼がデモに現れて暴力を振るい、ちゃんとした反対意見がかすんでしまったのを”墓穴を・・・”と感じます。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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