66万5000人の受験者がドキドキして待っていたバカロレア(大学入学資格試験)の結果が今日発表になった。息子は4年前だし、娘は来年なので直接関係はないけど、今年は当たり年か、出来が悪い年だったのか・・・?

「あった!」と抱き合う母と娘。文部省の公式サイトに全合格者名が掲載されるようになって、こういう光景も減ってきた。
バカロレア合格発表

哲学バックの試験問題は、
文系バックL
①言語は道具でしかないか?
②科学は、事実を立証することに止まるか?
③デカルトの『Lettre à Elisabeth/エリザベトへの手紙』の抜粋の解釈

理数系バックS
①政治に興味を持たずに倫理的に行動できるか?
②仕事は自己の認識を可能にするか?
③ベルグソンの『La pensée et le mouvant/思考と動き』の抜粋の解釈

それぞれこの中からひとつ選んで起承転結に自分の考えを述べる。持ち時間4時間。
友達と「私だったらどれを選ぶか」を話していて、
「バックLの①なら何か書けるかも」
「Sの②も行けるかも。でも何を引用する?」
「Sの①は、政治家こそ倫理的・道徳的に行動していないから(詐欺行為、隠し口座、強姦未遂!)この問題、おかしくない?」
ゲラゲラ・・・なんて笑っていたけど、笑ってる場合ではない。問題はどれをとっても“真っ青”だ。年によっては問題の意味さえわからないのがあった。

それでも2013年の合格率(一般バック、職業バックひっくるめて)は70.2%、昨年の66.9%を凌ぐ。“名門高校”は軒並み98%、99%の合格率(そのレベルを下げないために地元の“怠け者”より、越境してくる優秀な生徒を取る傾向にあって、それもまた問題なんだけど)。

この高い合格率の訳は、20点満点で半分取れば合格できる点。“橋にも棒にもかからない”場合はともかく、採点者がなるべく点をあげようとするからだと思われる。

年々問題になっているのが、合格者の社会的格差。合格者の72%が教職者の子供、68%が上級管理職、20%が有資格労働者、13%が無資格労働者の子供、失業者の子供は9%・・・
“フランスは階層社会”をくっきり浮き彫りにする数字だ。

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コメント
学歴社会
フランスで何人も人を採用しましたが、BACのあるなしで、給与格差が画然とできてしまうのです。組合の協約がそうなっているからしょうがないのです。でも時々、Niveau BACなんて図々しく履歴書に書いてくる奴がいるんですね。なんだそれは?要は試験には受からなかったということだろと無視しましたが。でもこんな試験をみんな受かってきていたんですね。今更ながら感心します。
記事とは全然関係ないですが、
長谷川たかこさんって長谷川町子さんの親戚の方だったんですか!!!!(゜д゜)
ワカメちゃんのモデルになったとか
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

サザエさん毎週見てます・゜゜ '゜(*/□\*) '゜゜゜・

本名でブログやられているので有名な方なんだろうかと
検索したら、もう、、、、(>_<)
なんか勝手に感動してしまいました(笑)すみません。
Re: みー様
そんな風にいわれるとこっちのほうがガクガクしてしまいます!

悪がきだったのでカツオのモデルだったかもしれません。

呆れています
今日は。
失礼ですが「Niveau BACなんて図々しく履歴書に書いてくる奴がいるんですね」と言う発言は何を基としているのですか?
Niveau BACはきちんとしたディプロマです。
別に図々しいわけではありません。
Niveau BACの子供達は後1~2点でBACに受からなかった子供達です。
Niveau BACのレベルに達しなかった子供達は履歴書に何も書く事はできません。
どの様な会社で何を担当されているのか存じ上げませんが、フランス人を採用しているのであればきちんと知識を得てから発言、人事を担当された方がいいと思います。
意味も解らず採用、不採用されているフランス人の若者達が可愛そうです。
Niveau BAC
恥ずかしながらその意味を初めて知りました。ありがとうございました。20年前のことですが、もちろん人事担当(当然フランス人)にこれは何だと聞いたのですが要領を得なかったのです。当然労働組合(全国的組織)のコンベンション・コレクティフには、Niveau BACをどういう扱いにしろという記述はなかったように思いますよ。大学に2年いたからNiveau DETだとか、そういうのと同じでディプロムはないと思っていました。ディプロムがあるんですね。今度OB会があるので、皆に伝えておきます。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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