高級ジュエリー店強盗が相次ぐニースでまた一件。11日、裏道にある小さな宝石店に2人組が押し入り、武器を突きつけて金庫の中身を奪い、スクーターに乗って走り去ろうとした。主人(67歳)は、猟銃を持って飛び出し発砲。2人組のひとりに命中し、死亡させてしまった。

『BIJOUTERIE』の看板の、ほんとに小さな店
ニースの宝石屋さん

店主は“正当防衛”を主張したけど、ニースの検事曰く“正当防衛が該当するのは、本当に生命が危険に晒されていた場合。犯人たちは逃げようとして、背中を見せていたところに、店主は猟銃を持ち出し、発砲した。この行為は復讐とみなされる”
殺された犯人は前科が10以上ある18歳の若者。店主は殺人罪で勾留された。

・・・というニュースが流れて間もなく、Facebookに「ニースの宝石屋さんを応援しよう」というページが現れた。被害に遭ったことのある宝石屋(「強盗に入られたとき、自己防衛しようとするのは当然」)や、「67歳のオジサン、よくやった!」・・・など金曜日までに60万人の“J’aime”、週明けにはファンの数は150万に膨れ上がった。

それに勇気付けられた店主の弁護士は、assignation à domicile(刑務所ではなくて、自宅に禁固される)を要求しているとか。
なぜ“ニースの宝石屋さん”がこれほど人気者になったのか?
この店は去年10月も強盗に入られていることや、ニースにジュエリー強盗が頻発していること、“ニースの宝石屋さん”に前科がなく、善良そうなふつうのオジサンであること・・・?状況はともかく、殺人を犯した人でしょ?どこかおかしい・・・

ここは、個人がすぐ武器を取り出して報復するアメリカではない。“犯罪は法が裁く”国だ。
アメリカのアイオワ州では目の不自由な人にも武器所持免許が出るようになった。武器所持に関して差別をなくす主義だそうで。また、女性用のピストルが流行りで、恋人や奥さんに最高のプレゼントだとか。キティちゃんでもついていそうな可愛いピストルが武器店で並んでいるのが報道され、これらのニュースは当然「シンジラレナイ」という受け止められ方だった。“ニースの宝石屋さん”異常支持はパラドクサル・・・


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ