普通のフランス国民の電話が、アメリカ国家安全保障局(NSA)に大掛かりに盗聴されていた!
これはNSAの請負会社の元コンサルタント、エドワード・スノーデンという人が、Guardian 誌とWashington Post誌に暴露したレポートを、ル・モンド誌がスクープしたもの。スノーデンさん、よく暗殺されなかったと思うけど、1年間ロシアに亡命し、「人類史上、最も膨大な専制的スパイ計画」を告発した。
それによると、2012年12月10日から一ヶ月の間だけで、7030万件の電話通話が録音されていた。
電話だけでなく、NSAが決めたキーワードが入っていたSMSやメール、ソーシャルネットワークの内容も見張られていた。
その方法は、巨大サーバー(Google、 Facebook、 Microsoft・・・)からデータ収集するPrismと呼ばれるプログラム、電話とインターネットは海底ケーブルから直接収集するUpstreamというシステム。と聞くと、NSAの作業員が潜水服を着て海底に潜っている図を想像してしまうけど、そういうことではないのよね。膨大な予算をかけたNSAの情報収集テクノロジーは、私の想像力をはるかに超えている。

フランスでの“スパイ活動”は《US-985D》という番号がつけられている。この番号シリーズはフランス、ドイツ、ベルギー、ポーランド、オーストリアを含む《第三分野》の国につけられたもの。《第二分野》は、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのアングロサクソンの国、《第一分野》はアメリカの16のシークレット・サービスが含まれているそうだ(日本はどうなっているんだろう?)
《第三グループ》ではドイツとイギリスでの盗聴数がフランスより多いが、イギリス政府は、アメリカ政府との合意のもとだとか。
「フランスは同盟国であって、アメリカの敵国ではない。なぜこういうスパイ行為をするのか !?」というオランド大統領やファビウス外相の怒りを、アメリカのメディアは“あざ笑った”:世界中の平和と安全のためにやってるんですよ。

22日、パリで会見、硬い表情のファビウス外相と、余裕の微笑みジョン・ケリー国務長官
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スノーデン氏は、ロシアに亡命したものの、このデータをロシアや中国政府に渡してはいないと断言し、「個人と民主主義のために利益のために警告を発信した」。ボディガードをつけないと、これから生き延びられないのでは・・・

魅力的な姿と機能で私たちの生活に深く入り込んでいる最新テクノロジーたち。それは通信やコミュニケーションを簡単に、自由にしたかに見えて、気がつけばビッグ・ブラザーの世界が出来上がっている・・・こわい話。娘はFacebookのページを削除する、と言いだした。

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Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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