「2013年のフランス映画の中で最高!」の呼び声高いこの映画『Les Garçons et Guillaume à table !』。
ギヨーム・ガリエンヌが自分の生い立ちを描いたもので、監督、シナリオ、自分と母親の役、と4役こなしている。カンヌ映画祭では総立ちの拍手だったそうで、映画が封切りになってみれば上映館の多さにびっくりした。1日「ギヨーム特集」を組むラジオもあって、“国をあげての宣伝”だ。

les garçon et Guillaume à table!

ところでギヨーム・ガイエンヌって誰?
名前も顔も馴染みがなかったけど、それは私が演劇もテレビもあまり観ないせいであった。2005年、コメディーフランセーズの正座員になった“天才役者”で、バレエの台本やコレグラフィに参加したり、Canal +の看板番組 Grand journalにコーナーを持ち(2008-2010)、そのDVDも人気・・・知りませんでした。

『Les Garçons et Guillaume à table !』のもとは、同じタイトルのワンマンショー(自分と母親、父親の3役)。
ブルジョア家庭に生まれたギヨームは3人兄弟の末っ子。「今度こそ女の子」と願った母親は、ギヨームを上の男子2人とは別格に育て、自然に「自分は兄貴と同じ男の子じゃない」と信じるようになった。タイトル『男の子たち、ギヨーム、ご飯ですよ!』がこれで納得。
「女の子を演じる」ことを余儀なくされたギヨームは12歳で鬱病になり、4年間の精神分析のおかげで立ち直る。子供をここまで洗脳する凄い母親に育てられて、さぞ苦労の子供時代だったろうけど、映画ではユーモラスに「周囲のみんなからゲイと思われ、自分もそう信じていた僕がヘテロであることに気づくまで」を描いている。もう笑いっぱなし。

ゲイと思っているとこへ、男子寄宿学校に入れられてしまうから大変なことに・・・
garçon et guillame4 (560x420)

ギヨームが演じる母親-エレガントで冷たくそっけない-が傑作で、自分を演じるのより上手い。
“最優秀女優賞”の噂もあるくらい。

garçon et Guillame à table3

涙が出るほど笑ったあとで、それでも母親も恨むわけではなく、愛情と憧憬がすみずみに感じられて、改めて奥の深い役者であるな、と。で、今まで知らなかったことなど棚に上げて「『Les garçons et Guillaume・・・』観た !? ギヨーム・ガリエンヌ知らないの?」と言っているワタシ。

『Les Garçons et Guillaume à table !』
ギヨーム・ガリエンヌ監督・主演・助演
ダイアン・クリューガーもちょこっと登場
1時間26分
あちこちで上映中

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コメント
おはようございます(今は朝9時です)。
こちらの映画、日本では「不機嫌なママにメルシー!」となっています。
11月下旬から上映されるので、今から楽しみです!予告だけでも楽しかったので、かなり期待しています。
実話なのがすごいですね。ダイアン・クリューガーも見逃せないですね。
Re: Kao様
「不機嫌なママにメルシー!」、なかなかいいタイトルですね。
先日、テレビCanal+にかかりましたが、2度目でも大笑いでした。
日本での反響が楽しみです。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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