ドトールで10秒間凍りついた理由

東京での1週間はあっと言う間。午前1時の深夜便で帰る私と息子は、一日使えるわね、とお寿司を食べ、ドトールに入った。私も息子も最後に人に会う予定があり、そろそろ行こうかというとき、
「無事(空港に)着いた?」という夫のSMS。
「やだ、この人一日間違えてる」
そした息子が、
「間違えてるの君じゃないよね?」
「え?」
「日にち間違えたんじゃないよね?」
「・・・・」
一瞬、アタマの中が真っ白になった。午前1時ということは日付が変わるということで・・・4日の午前1時というのは昨日の夜中のことだったの ?! 昨日の晩、六本木を友達と歩き回っていたとき、すでに飛行場にいるべきだったの ?!
固まった私を見て、息子は頭を抱える。
「ウソ・・・ウソだろ、休み明けに試験があるっていうのに !!」
それに続く10分は、どーしたらいいんだ、どーしてそんな間違いしたんだ、とわめく息子と、やっちゃったことをアレコレ言うより、どうしたら帰れるか考えるのが先だろ、と叫ぶ私の口論。ふだん無関心な周囲のお客がびっくりしてこっちを見ているのに気付いた。
最初はちゃんと3日の深夜と理解していたはずなのに・・・一体どこでどう塗り替えられたのか?でもそんなこと分析している暇はない。

それに続く2時間は嵐のようだった。借りていたアパートメントに駈け戻り、一番頼りになる友達に電話すると、
「土曜日で航空会社のオフィスはもう閉っているから、空港のカウンターに直接電話しなさい。すぐ番号を調べてあげる」
電話すると、案の定、安くで買ったチケットは払い戻し・変更不可。その日の(いや翌日の!)午前1時の便は満席で、
「ビジネスなら空いています」
怖いもの見たさで値段を聞いたら、一人90万というシンジラレナイ金額。
「成田発22時の便にエコノミーの空きがございますが・・・」
時間は18時を過ぎている。「喉元にナイフ」と言おうか「足元を見られてる」と言おうか・・・フランスで暮している日本人が一斉に帰る週末だし、2ヶ月以上前に買ったチケットよりかなり高かったけど、選択の余地はない。
友達に電話すると、
「仕方ないよね・・・午前1時って紛らわしいけど、君らしくない間違いだ(ありがとう!)とにかく急いで!」
幸いその朝、パッキングをしていたのでスーツケースを持って、空港行きリムジンに乗ろうと高輪プリンスに駆けつける。
「最後のバスが出たとこです」
「どこのホテルで捕まえられます?」
「いや、うちが最後なんで・・・」

そこで箱崎に駆けつけ・・・長くなるからはしょるけど、私達はぎりぎりで成田の出発ゲートに着いた。そこにまたドトールが。運命のドトール!
機内は満席で、一番後ろのトイレの隣の席。もうちょっと遅かったら乗れなかったかもしれない。何も食べていなかったので、零時すぎに配られた機内食を私達はガツガツと食べた。2人分食べたかった・・・明け方の3時に飛行機はロワシーに着いた。

うちに帰りついて家族に頼んだこと:「ソルドは忘れなさい」そして「全員LOTO(宝くじ)を買うこと!」


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




スポンサーサイト
コメント
はじめまして
いつも楽しく拝見させて頂いております。大変でしたね。
私も昨年一時帰国した際、そのフライトを使用しました。確かに紛らわしいです。私の場合乗り換えを何度かする複雑な旅程で、ネットではなくコールセンターに予約を頼んだ為、担当の方から「〇日の夜にチェックインするフライトです」と丁寧な説明がありました。
それにしてもそのお友達はとても頼りになる方ですね。空港の航空会社のカウンターの電話番号は非公開になっていると思うのですが・・・(私空港勤務経験者なもので・・・)そして都内をその時間帯に出て成田便に間に合った長谷川さんの行動力にも驚きです。
LOTO当たるといいですね。
Re: loc envel様
私は旅行エージェントで買ったんですけど、そういう親切なご注意はありませんでした。
年初めになんてドジ!気付いたときは心臓が止まりそうになり、正規の金額を聞いたときは心臓が止まりましたが、持つべきものは友達です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

はじめまして
大分長い間密かに楽しく拝見させて頂いていてます。私も昔同じ事をしでかしたので、思わずにやりとしてしまいました。血の気が引いちゃいますよね。地面がぐらぐらする感じです。私の場合はパリからの一時帰国ですっかり日にちをとり間違えてました。焦って旅行代理店に電話したのですが、もちろん核安切符で変更なんてもってのほか。乗り遅れたなんてもうアウトでした。ただ担当して下さった方が親切で、空港会社のオフィスへ直接出向いて、間違った日にちの切符を売られてたから変えてくれって言ってためしてご覧って教えてくださいました。お金なんてないしもう恥なんて何のその、そっちの間違いです,って言ってみたらわりとあっさり変更してくれました。びっくりしちゃいましたよ。ただカウンターのお姉さんに、明日は寝坊しないようにねって言われましたが‥……。ばれてたって事ですよね。でも助かりました。あの時の”絶望感”、今でも時々思い出します。長谷川さんも無事に帰れてよかったですね。
Re: Pandra様
コメントありがとうございます。
すごく親切な担当者に当たったんですね!快挙!私の電話の相手は質問しても、マニュアルを繰り返すばかりで、絶望感がだんだん怒りに変身しました。

コメントの投稿
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ