元来、ヘンな猫のアナイスが最近さらにおかしい。降着猫ストレスによる円形脱毛症は相変わらず、その上、首の周りに湿疹ができていて、ひっきりなしに掻いている。ま、皮膚病は性格には関係ないけど、ヘンなのは“今までゼッタイ寝なかった場所で寝ている”こと。娘の部屋とか、洗面所とかシャワー室のタイルの上とか、雨が降るのに屋根の上で瞑想にふけっていたり。そして、今まで一日中“住んで”いた私の部屋によりつかなくなった。

アナイス1

動物は具合が悪いと、人目につかない場所に隠れるけど、別に隠れているわけではなく、思いがけない場所でアナイスと出会う。
「寝ている場所からすると熱があるのかも」
「猫がお風呂場で寝るときは病気だ」
と夫が断言するので、息子と獣医のとこに連れていくことに。ふつうは捕まえるのに一苦労で、結局捕まらず獣医の予約をキャンセルしたことも数回。なのに今度はわりとスンナリ籠に入った。ますますおかしい。

若い女性の獣医さんが籠を開けようとすると、獰猛なうなり声、おおアナイス健在!
「アグレッシヴな猫ね。どうしましょう?診察できるかしら」
どうしましょうって、あなたプロでしょ。
獣医さんは覚悟を決め、アナイスをバスタオル巻きにして、湿疹や、いまや長方形になった円形脱毛症を診はじめる。アナイスは「ウー」とうなり続け、息子の力でしっかり押さえていても隙を見てタオルから逃げ出そうとする。獣医さんはその度に飛び退る。アナイスがかって彼女の同僚に襲い掛かり、手から血が滴り落ちたことなど、私も息子もオクビにも出さない。
結局、ストレスからくる脱毛症と湿疹以外に“どこも異常はない”。ちょっと拍子抜け。

能天気な降着ネコのタマは元気で太りすぎ
タマ

帰って夫に、
「どーしてお風呂場で寝ると病気だなんて言ったの?猫飼ったことないくせに」
「いや、それは近所の猫がお風呂場で死んだって話を聞いたことがあるから」
そんなこと一般論にしないで欲しい。余計心配するじゃない。

その晩、アナイスがちゃんと砂箱でオシッコをしているのを目撃してびっくりした。この子は、洗面台で用を足すという困った習癖があったのだ。
「もしかして認知症じゃない?」
「?」
「つまり、今までの習慣を忘れちゃったってこと」
息子がゲラゲラ笑い出した。
「ふつうはボケるとおかしなことをしだすのに、この猫は元からおかしいから、ボケて正常になったってこと?!」
アナイスも11歳。そうなのかもしれない。私のこと、忘れちゃったの?


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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