メニューの下に『タバコ禁止』(は当たり前)と『写真禁止』のアイコンをつけたのは北フランスのレストラン La Grenouille(カエル)の星つきシェフ、アレクサンドル・ゴーティエ。彼だけでなく、お客が料理の写真を撮るのを嫌がるシェフが出てきているそうだ。

フランスの料理ブログ

ソレ、困るよね・・・でもなぜ?
「料理はそれを味わう“今現在”を楽しむもの。写真に撮って、TweetやInstagram、ソーシャルネットワークに載せたりするうちに料理は冷めてしまう」
「レストランの中は暗いしスマートフォンではいい写真は撮れるよ(そんなことない!)。それを公開しても自分たちの宣伝にはならない」
「食べることは自分の楽しみ、快感。セックスと同じ。セックスしてるとこを写真に撮って、ソーシャルネットワークに出さないでしょ」(例がおかしくない?食べることは、みんなで楽しめる悦びでしょ)

ペルピニヨン近くにレストランAuberge du vieux puits à Fontjoncouseを持つジル・グージョンも写真がイヤなシェフ。彼のOeuf de poule "pourri" de truffes-“「腐った”トリュフ卵」!あんまり食べる気にならない名前だ-はここの名物料理。卵にナイフを入れたとき「あっ !」と言わせる料理だけど、写真が出回っているのでもはや誰も驚かない。
「だから写真は困る」彼の言い分はわかる。
開けてびっくり、腐ったトリュフ卵
”腐った”トリュフ卵

一方、レストラン・ブロガーたちは、
「今日、利用者が一番見て参考にするのがFace bookやブログ。料理の写真を見て行く気になる人は大勢いる。つまりシェフたちにとってこれほど有益で、しかも無料の宣伝はない」
「美味しいものを食べる幸せの時を留めたい。みんなに見せたい」
「このレストランでこの料理を食べた、という体験を語って何が悪い。ヴァカンスの写真を撮るのとまったく同じ。それに、高い値段を取って、写真も撮らせないというのは許せない」(「お客様は神様です」・・・)

意見を求められた大シェフ、ギイ・サヴォアは、
「レストランがそれぞれ決めればいいことだけど、写真に撮って人に見せたい、というのはシェフにとって料理が評価されたことの証。例えばレストランの開店一日目にお客が料理の写真を撮ったら、これほど嬉しいことはない。それに料理の写真は昨日今日始まったことでなく、日本人は40年前からやっている」
40年!話半分で20年じゃないかと思うけど、大物はさすがに寛容で、同感できる意見。

写真を嫌がるシェフはフランスだけでなく、NYでも『Grosse Pomme』とか、断る店がある。“椅子の上に乗って写真を撮る”気合の入ったお客が続出したせいとか。あと「写真で見たのより盛りが悪い」という文句もあるそうだ。

写真を非難するのは、悪いことを書かれたシェフの「負け犬の・・・」かと思えば、けっこう有名シェフが首謀。でも写真禁止になったら店じまいしなくちゃならないサイトやブログが出そうだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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