エロー首相失墜、新しい首相は誰?

市長選挙第一回投票で左派の惨敗、それが極右ル・ペンの勢力を増強するというヤバイ構図になった。ただでさえ悪かった支持率がさらに落ちたオランド大統領とエロー首相。特に後者は、世論調査で75%が“首相交代”を願っている。カリスマ性はないけどマジメな、将棋のような顔をした政治家と思っていたら、「決断力・行動力がなく、権威に欠ける」。つまり何もしないし、誰も従わないらしい。第二回選挙の後、首相交代は必然のようだ。

「じゃ誰がなる?」が目下話題。ノミネート者は:
マニュエル・ヴァルス
プラス要素:左派で一番人気の現内務相、次期大統領候の声も。毅然とした言動は右派にも受けている。オランドは、ヴァルスを首相にすることで、2017年大統領選出馬を阻止できる、という思惑ありでは。

マイナス要素:le Font de gauche(左派前線)に忌み嫌われている。現在、地域間平等・住宅大臣で、エコロジー・緑の党書記だったセシル・デュホにいたっては「ヴァルスが首相になったらワタシ辞める」

眼光鋭い野心家ヴァルス
マニュエル・ヴァルス

ローラン・ファビウス
プラス要素:本人は否定するけど、目下一番の有力候補の外務相。経験もあるし、権威もある。

マイナス要素:1984年、ミッテラン政権で第五共和制で最も若い首相になったファビウス。30年後の今日は68歳の長老。彼が首相になっても“政治に新風”は感じられない。

ローラン・ファビウス
photo:lemonde.fr

セゴレーヌ・ロワイヤル
プラス要素:2007年の大統領選でサルコジと戦った“ポワトゥのマドンナ”(ポワトゥ-シャラント地方評議会会長)は経験と政治力があり、何より今の内閣に欠けているパンチがある。

マイナス要素:パンチがありすぎて往々にしてアグレッシヴ。また、オランド大統領は、3人の子供の母親で元伴侶のセゴレーヌを右腕に持ってくるだろうか?

セゴレーヌ・ロワイヤル

マルティーヌ・オブリー
プラス要素:経験と迫力あり。リール市長の彼女は地元の信頼が厚い。お父さんはミッテラン政権の大蔵大臣、欧州委員会委員長(1985~95)を務め、フランス語混じりの英語が大爆笑のジャック・ドロール。

マイナス要素:2001年から市長を務めるリールを離れたがらない。フランソワ・オランドと折り合いがあまりよくない。

マルティーヌ・オブリー

ベルトラン・ドラノエ
プラス要素:2001年からパリ市長、パリ・プラージュ、ニュイ・ブランシュ(白夜祭)、プチ・パレなど美術館の常設展無料化、ヴェリブ・・・“パリをより楽しく住みやすく”する発明の数々。カミングアウトしてゲイを日向に出した功績もある。

マイナス要素:政治界から足を洗う宣言をしている。政治家には珍しい遊び心+行動力のある人なのにもったいない・・・

「君、首相やってみない?」「ご冗談を」後姿はオランド大統領
ベルトラン・ドラノエ

さてさて予想通りファビウスになるか、予期せぬ人物が現われるか、来週のお楽しみ・・・

追伸:3月31日、マニュエル・ヴァルスが新首相になりました。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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